ジュニアマッチ練習会 主催者向けレポート

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0.イベントを主催する皆様へ

6月21日(日)私が所属するお店にてジュニアマッチ練習会を開催しました。

参加者は31名です。

今年1年を通して、コロナウイルスの影響でジュニアの(一般もですが)大会が軒並み中止になったため、日頃の成果を発揮する場がないと思ったためです。練習ばかりだとモチベーションが中々続きません。

主要大会がない今、ジュニアたちに試合をする場を提供したい、そんな想いを今回のマッチ練習会に込めました。

ただ、不特定多数が集まるイベントには、コロナウイルスの感染リスクが高くつきまといます。

そこでお店としては、選手・保護者が安全に、安心して試合に臨めるよう、各国テニス協会のガイドラインを参考に、そして当店でも思いつく限りのコロナウイルス感染拡大防止策を実施し運営にあたりました。

今回感染拡大防止策として試みた内容、参加者からの意見、もう少しこうすれば良かったという改善点を記載したいと思います。これからテニス関係のイベントを開こうという方への参考になれば幸いです。

1.参加者にお願いしたこと

本イベントでは参加者に対し、「コロナに感染させない」施策を行いますが、参加者も自ら「感染しない」ための行動が必要です。

◆下記に該当する場合申込みを控える

 ・発熱や風邪の症状がある
 ・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさがある
 ・咳、痰、胸部に不快感がある
 ・嗅覚・味覚に異常を感じる

◆来場者全員への共通事項

 ・他人との間隔を2m以上空ける。複数人で1か所に固まらない(3密を作らない)
 ・咳、くしゃみは腕や布で覆う。大声を出さない。(飛沫を防ぐため)
 ・飲み物は各自多めに持参する。(自販機への接触を減らすため)
 ・施設内ではトイレ以外(シャワーやロッカーなど)は使用しない。
 ・コート外にいる間はマスクを着用する。
 ・ラケット等道具の貸し借り、物のやりとりはしない。

◆選手への協力願い

[試合中]

 ・チェンジエンドでは同じサイドを通らない(ベンチをコートサイドではなく後方に設置します)
 ・自身に配布されたボール以外を手で触らない(後述)(ラケット等で拾って相手に渡す)

[試合後]

 ・握手は行わず、おじぎなど挨拶だけに留める(接触を防ぐため)
 ・消毒用スプレー等でベンチを拭く(使用していない場合は不要)
 ・手を洗い、道具をきれいに拭く
 ・勝利選手はLINE もしくは電話にて本部に結果連絡する

2.当店で行った感染拡大対策

「コロナに感染させない」ための施策を行いました。

 ・参加選手に対する受付時の検温
 ・ボールを通しての感染を防ぐため、各選手にボールを2球ずつ配布
  →自分のサービスゲームで使用する。レシーブゲームは相手のボールを使用する
  →ボールに自分の名前を書き、相手のボールと混ざらないようにする
 ・全ての連絡事項をLINEにて行う。
  →大会専用のLINE@を作り、参加者に登録してもらう
  →オーダーオブプレーも掲示しない(密集を避けるため)
  →試合順、コートNo をLINEにてお知らせ
  →結果報告もLINEでしてもらう
  →本部からの各種お知らせ、選手が会場を離れる場合などもLINEにてやりとり
 ・各選手にポケットサイズの消毒スプレーと携帯用クッションを配布する
  →クッションはベンチの上に敷いて、その上に座ってもらう(接触感染の防止)

3.実施した対策についての意見、改善点

練習会後にお客様にアンケートを書いてもらいました。そこで出た意見を記載します。

参加者31名中、18名が回答

対策の十分性

「本マッチ練習会のコロナ対策は十分だと思えたか」という質問に対する参加者からの回答

「はい」→18
「いいえ」→0

アンケートに回答してくれた参加者すべてが、十分な対策だったと回答

LINEを利用してのやりとり、試合進行に対する意見

良いと感じた点

 ・どこにいても連絡が取れるのは便利だと思った。
 ・本部に人が集まらなくなるので、対策として良いと思った。
 ・本部までオーダーを見に行かなくてよいので便利だと思った。
 ・安心して自由に過ごせた。
 ・結果報告がしやすかった。

改善点

 ・子供が携帯を持っていないので、探して伝えるのが大変だった。
   →携帯を持っていない選手に対しての連絡方法
 ・直前の連絡となり試合に入るのが遅れる子がいた。
 ・連絡が中々こなくて待っている間ドキドキした。
 ・連絡が待てず本部にみにいってしまう子供が多かった。
    →(オーダーオブプレーを掲示しない方法での)2、3試合先の試合順の可視化
   →モニターを各場所に設置し、オーダーオブプレーを写す?
   →携帯でオーダーオブプレーが見れるようにする?
 ・コートと本部が近い場合、口頭の方が早いと思った。
   →側にいる参加者への、よりスピーディーな伝達方法

4.総括

コロナ対策をしながらの運営は当店としても、そして参加選手もまだ慣れていないので、「ここまでやるのか」と戸惑わせてしまう場面も多々ありました。しかし、自粛が解除されたからといって、感染リスクが下がるわけではありません。ジョコビッチ選手主催のエキシビションマッチでも、要因は確定していませんが陽性反応が多数の参加者に出てしまいました。

イベントを開催する側は、何か起きてからでは遅いので、未然に防げることは徹底してやるべきだと思いますし、参加者への啓蒙も粘り強く行うことが必要です。

皆が安心して、安全にテニスを楽しめるよう「感染させない」「感染しない」意識がテニス界全体に広がっていけばいいなと思います。

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