テニス・シングルスの戦い方を学ぶ!【勝つための考え方】

テニス・シングルスの戦い方を学ぶ!【勝つための考え方】

最近シングルスの試合に出始めたんだけど、なんか疲れるだけで全然勝てない・・・
スクールはダブルスの練習ばかりだし、周りにシングルスの戦い方とかセオリーを教えてくれる人もいないしな。

こんなお悩みにお答えします。

本記事の内容

・ポジショニングは大丈夫?
・シングルスに必須の知識。3エリア理論を学ぶ
・自分のプレースタイルを見つけましょう。

この記事の信憑性

現在テニス歴は18年コーチ歴が12年、デ杯日本代表合宿のサポートや、全米オープン日本人選手帯同など経験してきました。自身も時折草トーナメントに出たりして、シングルスもそこそこ勝ててます。

シングルスの試合に出始めた方のよくある悩みとして「何をしたらいいか分からない、ただ疲れて終わった」という点がありますが、本記事ではここを解説していきます。

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ポジショニングは大丈夫?

テニスは真ん中で待つものと思っている方は結構多いようです。

合理的待機位置

ポジショニングを教科書的に言い直すと「合理的待機位置」になります。
つまり、「相手の打てるであろう打球範囲の中央に立つのが合理的だよね」という考え方です。これはシングルスでもダブルスでも適用されるので、かなり重要です。

合理的待機位置の図

結論から述べると

・ラリー戦はクロスカバー
・ネットプレーはストレートカバー

となります。

ラリー戦はなぜクロスカバー?

理由は大きく2つあります。
①ネットの低いところを通すため相手が狙いやすい
②角度をつけられるほど自分からボールが逃げていく

①硬式テニスの場合、ネットポスト(107cm)の高さに比べてネット中央(91.4cm)が低くなっています。なのでネットの高い方のストレートより、ネットの低いクロス方向が相手にとってはリスクが少なく打てるのです。

②そして相手の打球がクロスに行けば行くほど、自分からボールは遠くなっていくので、あらかじめ寄っておかないと追うのが大変なのです。

ネットプレーではストレートカバー?

理由その①
相手にネットに出られたと想定して考えてみましょう。

相手がアタックしてきた。こちらは体勢も崩れて苦しい状況。
という場面を想像してみてください。そんな場面で、あなたはクロスのアングル=とても狭い場所に鋭いスピンで狙えるでしょうか?スピンに相当自信のある方ならいざしらず、一般プレーヤーには中々厳しいものがありますよね。

つまり自分のアタックが甘くない限り、相手からアングルに打たれる可能性は低く、アングルを守る優先度は落ちます。

理由その②
ボールのスピードが関係しています。
例えばアングルを狙おうとするときに、回転控えめフラット気味の速球で狙えるでしょうか?
いやいやそれではサイドアウトしてしまいますよね。しっかり回転をかけてスピードより精度重視になるはずです。
逆に相手がネットにいるときに、ストレートにゆっくり丁寧なボールを打つとどうでしょう?相手から角度のあるボレーを打たれて決められてしまいますよね。ストレートを狙うにはある程度の球威・スピードがないといけません。

つまりボールスピードの遅めなアングルは追いつけるかもしれませんが、速い球が来やすいストレートは多少寄っていないと取れないのです。

ポジショニングについてはなんとなく理解できましたか?
まずはここをきちっとするだけで疲労感はかなり減らせると思いますよ。

シングルスに必須の知識。3エリア理論を学ぶ

テニスの試合にも、こういう状況のときはこうした方が良いというセオリーがあります。それが3エリア理論です。これを知っているのと知らないのとでは勝率が大きく変わるでしょう。

3エリア理論とは

自陣のコートを①ディフェンスエリア(守り)②アタックエリア(崩し)③クローズエリア(決め)の3エリアに分割します。3つのエリアそれぞれにきちんと役割があり、必要なショットや心構えがあります。それぞれ詳しく解説していきます。

キーワードは「相手を奥に、自分は中に」です。

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エリアその①:ディフェンスエリア

ベースラインより後方のエリアがディフェンスエリアです。その名の通り「守り」を重視します。守りと言ってもフワフワーっとしたボールをただ入れれば良いというわけではありません。

このエリアで重要なのは
・相手に攻めさせないこと
・相手をベースラインより中に入れないこと

フワフワと勢いのないボールとか、サービスライン付近に落ちるような浅いボールを打っちゃうと、相手がベースラインよりコートの中に入ってアタックしてきますね。いわゆる「主導権」が相手に渡ってしまいます。

そうさせないためにも、相手がコートの中に入れない深いボールを(最低サービスラインよりは奥に)継続して打っていきたいところです。

鉄則!
・主導権を渡さない!
・相手に踏み込ませない!
・相手をベースラインよりコートの中に入れない!
・無理にエースを狙いにいかないこと!

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エリアその②:アタックエリア

自陣コートのサービスライン前後でヒットするエリアがアタックエリアです。サービス、リターンで相手が崩れたり、ディフェンスエリアで打ち合いに勝ち、主導権を握りとった場面です。このエリアではアプローチをしてネットに出ていくというパターンが多くなると思います。

アタックエリアで陥りがちなパターンをご紹介します。

無理に決めに行って、力んでミスしちゃう

よく「浅いボールがきた!チャンスだ!決めてやれー!」って力んでミスをしているパターンです。
アタックエリアは、相手を崩すエリアであって無理に決めに行くものではありません。(それが絶対ダメとは言えませんが)理想は「相手を崩したあとのこぼれ球で決める」イメージです。

なんとなく打って前に出て、パッシングで抜かれちゃう

浅いボールの処理をどうすればいいか分からず適当に打って前にでたところ、相手に十分に構えられてパッシングで抜かれるパターンです。
とりあえず前に出てから考えよう、というのはNGです。ボールを打つ時は必ず次を想定しておいてください。仮にそれが当たってても、外れててもどちらでもいいんです。
要は心構えの問題です。

「ここに打ったらこうくるんじゃないか」と事前に網を張っておくのと、「一か八かなるようになれ!」と行き当たりばったりでプレイをするのでは、反応速度・バランス・コントロールなどに大きく差が生まれます。

じゃあどういうアプローチをすればいいの?
パターンは無限にあると思いますが、今回オーソドックスなものを3つだけ紹介します。

その①:パワーで押し切る
勢いで押し切っちゃうパターンです!
あれ?無理に決めるのはよくないんじゃ?と思われた方もいるかと思います。確かに1発で決めに行こうとするのは良くないです。ここでいうパワーは、「自身のバランスが崩れずに、次のボールにも対応できる」程度のパワーです。

その②:間をつくる
ヒットの直前にピタッと静止して、間を作ります。そして相手が動いたのとは逆のコースにヒットします。いわゆる後出しジャンケンですね。うまく逆をつければ1発で決まります。ただし、相手のフェイクに引っ掛かり、相手のいる方向に打ってしまう場合も想定しておく必要はあります。

その③:球種を工夫する
例えばスライスでアプローチをするのも有効です。スライスはスピードがない分、自分がネットに詰める時間を確保することができます。さらに滑るスライスが打てる場合、相手の打点を低くさせることができるので、浮き球がきやすくなります。

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エリアその③:クローズ(フィニッシュ)エリア

ネットとサービスラインの中間あたりがクローズエリアです。アタックエリアで相手を崩して、そのこぼれ球を決めてポイントをクローズさせるエリアです。基本的にテニスは、ネットに近づけば近づくほど角度をつけやすくなります。なのでクローズエリアまで詰めることができたのなら、強いボールで派手に!というよりも、「角度をつけてスマートに」ポイントを取るイメージがあると確実でしょう。

ただし、良いコースに打ったからと言って油断してはいけません。相手も必死です。ポイントが完全に終わるまでは警戒を解かないことが重要です。

鉄則!
・平常心を保つこと!
・派手にではなくスマートに
・良いコースに打っても油断しないこと!

3エリア理論を解説しましたが、なんとなくイメージは湧きましたか?プレー中は、自分がこの状況のときにはこうすべきだというビジョンが明確になっていることが大事です。草トーナメントは1セットの試合形式が大半でしょうから、どうしようどうしようとプレーに迷っているとあっという間に試合は終わってしまいます。

そうならないためにも、上記の3エリア理論はぜひ理解しておいてください。やるべきことが明確になり、プレーに迷いがなくなってくると思いますよ。

あなたなりのプレースタイルを見つけましょう

3エリア理論はプレーの土台にはなり得ますが、これをさらに発展させる必要があります。だってみんな同じプレーをしていたらつまらないですよね?
発展させるヒントがプレースタイルです。自分の得意なショット、パターンを把握して、どうやったら得意パターンに持ち込めるかを考えるのです。

でもどうやって考えればいいか分からないよ~

という方は、好きなテニス選手を探しましょう。
プロたちのプレースタイルは十人十色です。パワー系バランス系トリック系などなど。この選手のプレー好きだなーと思えたのなら、その選手がどうやって自分の得意パターンに持ち込んでいるか分析して、取り入れてみましょう。それが自分のプレースタイルを作る第1歩となりますよ。

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