テニスストリングの「選び方」【あなたのプレーを劇的に変化させる】

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自分のプレーに変化を求めるなら

もっと楽に飛ばしたい。
ボールに伸びがほしい。
打球感がしっくりこない。
もっと回転かけたい。etc…

もっとこうしたい!こうなりたい!という欲求にかられたとき、あなたは何を変えますか?

「環境」?
場所・仲間・コーチ探しがとても大変ですね。

「フォーム」?
新しいフォームが固まるまで早くて数か月、最悪数年かかりますよ。

「ラケット」?
これは手っ取り早いかもしれません。だけどラケットもそんな安くありませんから、プロのように提供されているのでなければ、ぽんぽん変えるものでもないですね。

「ラケットを変える。」よりももっとお手軽に、もっと劇的に変化をもたらしてくれるものがあります。それが

ストリングの見直し

ストリングはボールと直接コンタクトする部分で、プレーヤーに打球感を与える大事なギアです。自分に合ったストリングを見つけることでプレーの質は劇的に変わります。プロの世界でも、ストリングを変えることでランキングが飛躍した選手が何名もいますし、それだけプレーに変化をもたらしてくれます。

本記事ではストリングの選び方について解説しています。
ご自分の希望と照らし合わせて、参考にしていただければと思います。

ストリングを選ぶ手順①:素材

ストリングを選ぶにあたって、まずは素材を選びます。

素材ごとの詳細は別記事にて書いていますので、そちらをご覧ください。

お金に糸目はつけない。
最高の打球感とボールの飛びを実現したい。
→ナチュラルガット

あまり費用はかけられないが、ボールを楽に飛ばしたい。
→ナイロンストリング

ナイロンなんだけど、ボールをしっかり掴んで柔らかめの打球感がいい。
→ナイロンマルチ

ナイロンなんだけど、ボールを鋭く弾いて固めの打球感がいい。
→ナイロンモノ
ストリングがよく切れる。高い耐久性を求めたい。
→ポリエステル

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実は素材を変えるだけでボールの飛びや打球感は劇的に変わります。
それだけ素材ごとに特色があり、概要くらいは把握しておくのが望ましいといえます。

ストリングを選ぶ手順②:テンション

素材を決めたら次は張るときの固さ(テンション)を選びます。
テンションは「ポンド」という単位で表されます。

ボーリング球の重さもポンドで示されますね。
1ポンド約450gです。

テニスの場合、標準テンションは50ポンドとされていますので、迷ったらまずは50ポンドで張りましょう。

50ポンドを基準として
飛びすぎるから抑えたい場合
→テンションを上げます

もう少し飛ばしたい場合
→テンションを下げます

テンションを上げれば上げるほど、打球感は固くなり反発がなくなるので、ボールは飛ばなくなります。

テンションを下げれば下げるほど、打球感は柔らかくなり反発が強くなるので、ボールは飛ぶようになります。

固い板の上にボールを落とすときと、トランポリンの上にボールを落とすときの跳ね方の違いといえば分かりやすいでしょうか。

そして、テンション調節は2ポンドずつをおすすめします。
一気に5ポンドとか極端に下げる(上げる)と変化の大きさにとまどうことになり、微調整どころではなくなってしまいます。

ストリングを選ぶ手順③:太さ

基本的に①素材と②テンションにこだわれば、おおむね自分の理想に近づきます。しかし、さらに細かく追及していきたい、そんな場合はストリングの太さを変えてみましょう。

表記の謎:「ゲージ」と「ミリ単位」

ストリングの太さは「ゲージいくつ?」とか「太さどうする?」といいますが、日本であれば「ゲージ」「太さ」どちらで言っても通じます。

だいたいのストリングのパッケージには分かりやすい位置に「ミリ表記」「3桁整数」「2桁整数」で数字が記載されているかと思いますが、それがストリングの太さです。

ミリ表記:
1.25mmや1.30㎜など書いてあればそのまま、直径が1.25mm、1.30mmのストリングです。

3桁整数:
130や135などの3桁整数は「mm」単位を省いただけで、それぞれ1.30mm、1.35mmのストリングとなります。

2桁整数:
16や17など、ストリングメーカーの「ゴーセン」はよくこの表記をします。下記に目安を記しておきます。
15=1.40mm
15L=1.35mm
16=1.30mm
16L=1.25mm
17=1.20mm
17L=1.15mm

少しややこしいですが、「ゲージ」と「ミリ単位」は別物です。ゲージはアメリカで生まれた規格でして、「16」「17」「18」と表されるのが一般的です。「ゲージの1.30mm」とか「ゲージの125ってある?」みたいな使い方は本当は間違いなので気を付けましょう。

太さが違うと何が変わる?

前置きが長くなりましたが、本題です。

ストリングの太さは、「反発」「打球感」「耐久性」に影響します。
標準の太さは1.25mmで、そこから太くしたり細くしたりします。

細いストリング:

反発力が高く、ボールを弾いてくれます。食いつきもよくなり、スピンがかけやすくなります。
打球感は軽くなるでしょう。ただし耐久性は落ちます。

もう少しスピード感がほしい!という方は細いものを選ぶとよいでしょう。

太いストリング:

反発力は弱まりますが、切れにくいため耐久性はアップ。ボールのホールド感とコントロールが安定します。

もう少し安定感とボールを掴む感じがほしい!という方は太いものを選ぶとよいでしょう。

ストリングを選ぶ手順④:組み合わせ

好みの1本は見つかったが、もう少し微調整したい!
という方は組み合わせを考えてみましょう。いわゆる「ハイブリッド」というもので、縦糸と横糸の種類を変えることを言います。
ハイブリッドの主な考え方は下記の2通りです。

ボールの飛びは維持しつつ、打球感は少し硬いものがいい

縦糸「ナチュラル or ナイロン」
横糸「ポリエステル」

耐久性は維持したいが、打球感を少し柔らかいものにしたい

縦糸「ポリエステル」
横糸「ナチュラル or ナイロン」

ハイブリッドは縦糸の影響が強く出ます。横糸はそのサポートといったところです。ハイブリッドの良いところは「各素材のいいとこ取りができる」という点にあるでしょう。

世界のトッププロの多くも、ハイブリッドで戦っています。
錦織圭:縦「ナチュラル」横「ポリ」
フェデラー:縦「ナチュラル」横「ポリ」
ティエム:縦「ナチュラル」横「ポリ」
ツォンガ:縦「ナチュラル」横「ポリ」

上記のように今のテニス界はハイブリッドが主流になってきており、メーカーによってはハイブリッド専用のパッケージも販売されるほどです。

ストリングに関する補助グッズ

最後に補助グッズを紹介して終わろうかと思います。

スピンをかけるための「スナップバック」を増長させるグッズです。ストリングに液体を塗ります。

これは「エラストクロス」と呼ばれる製品で、縦糸と横糸の間に挟み入れます。そうすることで、ストリング同士のすり減りを抑えることができるので、結果耐久性が向上するというものです。
少し前はサンプラスが愛用しており、現在ではフェデラーが使用していることで有名です。

いわゆる「振動止め」です。打球時に腕に伝わる振動を吸収してくれ、腕の負担を減らしてくれます。ビーンと響いて肘が痛い、という場合につけると良いでしょう。

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