テニスストリングの「基礎知識」【種類について】

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ストリングについて基礎的な知識をもっておきたい方へ。
今回はストリングの種類について、種類ごとの「概要」「強み」「コスパ」「弱み」などについて解説していきます。

本記事を読めば、ストリング(種類)について人から質問されたとしてもばっちり答えられるでしょう!

呼び方はストリングなの?ガットなの?

テニスのストリングには名称が2つあります。
「ストリング」と「ガット」です。
よく分からないまま混同してしまっている方も多いようですが、 「ストリング」とは合成繊維(非天然)で作られた「シンセティック・ストリング」のことで、「ガット」とはいわゆる天然素材の「ナチュラルガット」のことです。ガットは動物の腸(主に羊、牛)をより合わせてヒモ状にしたものです。

呼び方の区別の仕方
「ナチュラルガット」に対しては「ガット」
「ナチュラルガット」以外には「ストリング」

ですが実際伝わればどちらでも良いかなと思います。ストリングを張ることを、種類問わず「ガット張り」と言いますし(「ストリング張り」っていうのはなんだか違和感、、、)。

「シンセティックガット」とか「ナチュラルストリング」なんて言わない限り笑われません、大丈夫です。このサイトでも混在してるかもしれませんが、ご容赦ください。

ストリングの分類

テニスのストリングは「ナチュラル」と「シンセティック」に分けられると説明しました。このうち「シンセティック」はさらに「ナイロン」と「ポリエステル」に分けられます。
テニスのストリングを選ぶときはこれら、「ナイロン」「ポリエステル」「ナチュラルガット」の3つから自分に合ったものを選択します。

※ナイロンはさらに「モノフィラメント」と「マルチフィラメント」の2つに分かれますが、ややこしいので今は無視していいです。

ではそれぞれの特徴を説明していきます。

ストリング3つの種類

種類その①:ナチュラルガット

通称「ナチュラル」です。

耐久性、テンション維持、ホールド感と反発の両立、衝撃吸収性など全てにおいて優れているガットです。多くのプロ選手も使用していますが、ナチュラルのみで使用する選手は少なく、ナチュラルを使用する選手の大半はポリ×ナチュラルのハイブリッドを好むようです。

天然素材のため価格はやや高め(単品だと5,000円から10,000円ほど)ですが、大事に使うと半年~1年は張替えせず使えるので、意外にコストパフォーマンスは高いです。

オールマイティなナチュラルですが、弱点が一つあります。「湿気」です。雨の中や、湿ったボールを使ってテニスをすると一気に寿命が縮まるので注意が必要です。使用していない時の保存方法も、他のストリングより気を遣った方が良いでしょう。プロ選手がポリ袋からラケットを取り出すシーンを見かけますが、あれは湿気対策の一つです。

種類その②:ナイロン

ナイロンはポリアミド樹脂という柔らかい素材から作られていて、高価なナチュラルの代用品として開発されました。比較的安価で弾力性に富みます。いかにナチュラルに近づけるかと日々改良が重ねられ、昨今ではナチュラルに近い質の良いストリングもたくさん商品として出されています。

打球感の柔らさ、打球時の衝撃の小ささ、高い反発性という強みがあります。女性やまだ力のないジュニアに向いています。ポリエステルよりもテンション維持性能が高いので、コストパフォーマンスにも優れています。

ナイロンの弱みとして、一つは水分吸収力が高いこと。水に濡れてしまうと本来の性能はまるで失われてしまいます。そしてもう一つは耐摩耗性が低いこと。柔らかい繊維の集合体なのでキズがつきやすく、スピンをガリガリかけるプレーヤーだと1時間持たないケースも出てきます。
それ以外は特に目立った弱みもなく、テニスが初めてという方にはまず癖の少ないナイロンをおススメします。

モノとマルチ

ナイロンは断面の構造の違いで、「モノフィラメント」と「マルチフィラメント」の2つに分かれます。

ナイロンモノフィラメント
通称「ナイロンモノ」。ガットの中心に太めの芯があり、その周りを細い繊維で巻いてあります。高い反発力があり、ストリングの伸縮スピードが速いのでシャープな打球感=硬めの手応えがあり、耐久性に優れています。

中心に太い芯があり、その周りを細い繊維で巻かれている。

ナイロンマルチフィラメント
通称「ナイロンマルチ」。細い繊維をいくつも束ねて成形されたものです。非常にマイルドな打球感が特徴です。ホールド感が強くボールをしっかり掴みます。反発性が強くないので、細かいコントロールを可能にしてくれます。柔らかい打球感のため、肘や手首を痛めた方、パワーよりもタッチ重視の方に向いているといえます。

細い繊維の束が集合し形をなしている。

種類その③:ポリエステル

通称「ポリ」です。ナイロンに比べると反発力が低いです。つまり「飛ばない」素材だと言えます。ナイロンだとすぐに切れてしまう方や、しっかり振ってプレーしていきたい方に向いています。

耐久性、スピンのかけやすさ、しっかりした打球感、他の素材に比べ湿気に強いことが強みとしてあげられます。
ナチュラルと同じく多くのプロ選手に愛用されています。ポリだけで使用する選手(ナダル、ワウリンカ、キリオスなど)とポリ×ナチュラルのハイブリッドで使用する選手(ジョコビッチ、フェデラー、錦織圭など)に分かれるようです。

耐久性に優れており、切れにくいです。ナイロンのストリングですぐに切れてしまう方は、ポリに変えることでコストパフォーマンスが上がります。

ただ後述しますが、テンション維持性能が比較的低く、ボールの飛びや打球感のぼやけ(ボヨンという感じになる)が早いという弱みがあります。
そのため、張りたての打球感が好きな方は、張替え頻度が高まる可能性もあるので一概にコストパフォーマンスに優れているとは言い切れません。

ポリの弱みとしては、素材強度の強さにより、打球感が固く、ビーンという衝撃が腕(肘)に伝わりやすいことが一つあげられます。衝撃を和らげるために振動止めを付けてプレーする選手も多くいます。
そしてもう一つ、ポリはテンションが落ちやすいです。一般プレーヤーで早い方は1週間、遅い方でも1か月ほどでガクッと落ちます。「ガクッ」と書きましたが、実際は張った直後から徐々に落ちていきます(使用していなくても)。テンションが落ちるということは、張った直後の打球感、飛距離とにギャップが生まれます。そのギャップを埋めようとして余分な力が入ってしまい、ケガに繋がることもあります。テンションが落ちたまま放置しないことを推奨します。

ポリエステルはどんどん進化している?!

ポリエステルの「固い」「低反発」「テンション維持性能が低い」というマイナスイメージを払拭すべく、各メーカーでは常に多くの改良が施されています。
「ポリエステルなのに柔らかい、高反発、テンション維持性能が高い」と謳う製品が多く出ています。
「柔らかさ」代表がルキシロンのアルパワー
「高反発」代表がゴーセンのG-TOUR3
「高テンション維持」代表がルキシロンの4Gといったところでしょうか。

他にもストリング断面が円ではなく多角形の、いわゆるスピン系ガットや、ポリエステルと異素材を組み合わせたものなど新製品が次々出てくるのもポリエステルの特徴でしょう。

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ストリング種類別比較表

種類別の比較表を作りました。一般的に言われていること+筆者の主観が入っていますが、参考までに。

今回はストリングの種類についての基礎知識を解説しました。
しかしストリングは、これは別記事で紹介したいと思いますが「太さ」「張るときの固さ」「補助道具(振動止めなど)」などを工夫することで更に細かい要望に応えてくれます。ストリング次第でプレーの良し悪しは簡単に変わるといっても過言ではありません。ストリングにはこだわりを持って、快適なテニスライフを送りましょう!

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