【テニス】球速に自信が無くても、相手に振り遅れさせる方法

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先にまとめを書いちゃいます。

今回のまとめ

・速いボールを打つことが大事ではなく、相手が速いと「感じる」ことが大事。
・スピードは相対性なので、遅いボールに慣れさせて、速めのボールを打てば相手は速く感じる。
・速い⇒遅いも有効。
・球種、コース、スピードは散らした方が良い。 =手札を1つでも多く持っておこう。
・速いボールを打てるだけじゃ足りない。スピードに相手は慣れる。

それでは本編です⇩

スピードや球威に自信がない?

安心してください。

時速160㎞(男性愛好家で速いとされるスピード)のサーブを打てなくても、エースは取れますし、相手に振り遅れをさせることもできます。

大事なのは実際に時速160㎞のボールが打てるかどうかではなく、

相手が自分のボールを速く(重く)感じるかどうか、感じさせられるかどうかなんです。

※参考球速(1stサーブ)あくまで個人予想です。
男子大学体育会のトップ勢:180㎞~200㎞
男性一般オープンクラス:150㎞~180㎞
男性一般中級レベル:120㎞~150㎞
女性一般上級レベル:100㎞~120㎞

変化系のボールでもそうですが、初めて体験する球種(曲がる、伸びる、跳ねる等)、スピードに一撃目から対応できる人がどれくらいいるでしょうか。

トッププロの中で、レシーブに秀でているといわれる選手でさえも、やはり試合序盤は簡単には返せていません。相手のサーブに慣れていないからです。それが試合が進むにつれて相手の球種、癖、コースに慣れ、読めるようになり、返球率、ブレーク率が徐々に上がっていきます。

一般の世界でも一緒です。
何度も同じ球種、スピード、コースで打たれていると、目と身体が慣れて(順応して)くるもので

ずーっと160㎞のボールを打ち続けられるといつの間にか返せるようになるのです。

一般生徒がプロのサーブを返した?!

数年前の話。
私が以前勤めていたスクールで、レッスン中にスクール所属のプロ(当時日本トップ10内)がサプライズで登場してくれました。

せっかくなので、プロのサーブを体験しようということになり、生徒さんにサーブを受けてもらいました。

サーブが武器と謳っている選手で、割と本意気で、しかもキックサーブ(笑)

レディースクラスだったので、始めは皆キャーキャー言いながら、反応もできないし触れもしないしで、まあ当然の結果になっていました。

ところが、それを数分続けていると、ラケットに当たるようになり、面で捉えられるようになり、最終的に返せるようになってしまったのです。もちろんアタックとかではなく、あくまで面に当てて返すという程度なのですが、それでもプロは割と本意気で打っていたので、すごいことです。

成功要因としては、生徒さんたちのレベルがスクール内でも高かったこと(レディースの大会でも上位勢)と、プロが同じコースに、同じ球種を打ち続けてくれたことが挙げられます。

これがもし、コースも球種もランダムに打たれていたら返せなかったでしょう。

人間の順応速度、球種・コースを散らすことの大切さが勉強になった瞬間です。

相手に速さを感じさせるには

話を戻します。
自分の出せる球速(ストロークでもサーブでも)が、周りに比べて遅いんだよなぁ。

と悩める方へ。

上に書いた人間の順応速度を逆手に取りましょう。

①まずは自分の出せるMAXスピードの5割程度で打っていきます。
②それをしばらく続けると、そのスピードが相手にインプットされますので、そうした時にMAXの7割~8割で打つのです。(9割10割は制御が効かない)
③相手からしたら慣れていないスピードで飛んでくるものですから、反応が遅れて振り遅れにつながる。

という寸法です。

200kmに慣れてからの200㎞は速く感じませんが
80㎞に慣れてからの120㎞はとても速く感じます。

速い⇒遅いも有効

「速く感じさせる」の逆パターンも有効であったりします。

速めの打球をしばらく続けて、ふっとスローボールを打つ。

速く来ると思っている相手はタイミングをずらされて打ち損じ、ガシャってミス、もしくはチャンスボールが来る。

こんな感じさせ方もできます。

変化で惑わす組み合わせ

・スピンで上に跳ねるボール⇔フラットでスッと伸びるボール

・横に曲がるスライス⇔スッと滑るスライス⇔伸びずに止まるスライス

もう一度まとめ

・速いボールを打つことが大事ではなく、相手が速いと「感じる」ことが大事。
・スピードは相対性なので、遅いボールに慣れさせて、速めのボールを打てば相手は速く感じる。
・速い⇒遅いも有効。
・球種、コース、スピードは散らした方が良い。 =手札を1つでも多く持っておこう。
・速いボールを打てるだけじゃ足りない。スピードに相手は慣れる。

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