テニス 試合中、同じミスが続いてしまうとき

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選手からの質問

先日選手から、「試合中に同じミスが続いた時はどうしたらいいですか?」という質問をいただきました。

失敗は成功の母。やってしまったら修正すれば良いので、単発のミス自体は別に気にする必要がないことです。
ただ、同じミスを何度も繰り返してしまうというのは考え物です。その後の発展がないので、相手にポイントを献上していると同じこととなります。

そのことを分かっているからこその、今回の質問なのだと思います。

コーチによっては様々な考え方があるかとは思いますが、私自身の経験を踏まえた対処法、考え方を書いていきます。

そのミスを続ける価値があるか?

ミスをしたとして、それが何度か続いてしまった場合、ミスの価値を考えてみましょう。

「ミスが続いているが、手ごたえとしては悪くない。あと何度かやればタイミングも合い、入ってくるだろう。」

という感じであれば、そのミスには価値があると思うので、特に深刻になる必要はないでしょう。

一度に修正はできなくても、段々と感覚が合ってくることも多分にしてありますからね。

しかしこれが
「全く手ごたえがない。手からボールが抜けていく感じ。何が原因かも分からない。試合中の修正は難しいな。」

という感じであれば、そのミスを続ける価値はありません。早々に切り捨てましょう。

例えば、
バックの低い打点をいつもはスピンで持ち上げられるが、今日は中々上がってくれない。
そんな時に①感覚は悪くない。のであれば微調整加えながらもう少し様子をみましょう。しかし②手からすっぽ抜ける。感じであれば、次はスライスでの返球に切り替えます。

その他のショットでも、そのミスが良い感覚であれば続けるし、感覚として良くないのであれば代わりのショットでとりあえずしのぎ、ポイント有利な時にもう一度試してみる。

自分の中に基準を設ける

上記はあくまで一例ですが、自分の中に基準を設けることは大事だと思います。

例:
ネットミス → ネット下20㎝までならまだOK、ネット中段や下段に刺さってしまう感じであれば安全策に切り替える。
アウト → オーバーもしくはサイドに2m以内のミスならOK、2mを超えるアウトはすぐに安全策に切り替え。

のように状況別に基準を設けることでいちいち迷わずに済みます。

この感覚であればOK。でなければやらないor安全策に切り替える(また練習で改善しよう)。

ゆっくり考える暇のない試合では、迷いの時間を減らす努力は大事だと思います。

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