ポーチの出方が分からない
一般のテニス愛好家の方はサークルも然りスクールも然り、そのほとんどがダブルス主体のメニュー、練習だと思います。
そしてダブルス自体はとても楽しいんだけど、ポーチの出方が分からない！そんな声をコーチとしてよく聞きます。
ポーチはダブルスの花形ですから、ビシッと決まるとかっこいいですよね！
だけどどうやって出るの？どんなタイミングで行けばいいの？
こんなお悩みに、すぐに実践で使える、ポーチに出る４つのタイミングをご紹介します。
グランドスラム、ATPツアー観戦はやっぱりLIVEで! WOWOW
４つのタイミング
ボールがコート中心にあるとき：難易度★
まず１つ目のタイミングは、相手がコートのセンター付近で打つときです。
相手がどこで打つかが関係あるの？と思われる方もいらっしゃると思いますが、大いにあります！
打球可能範囲
打球可能範囲とは、言い換えると「打つ場所によって、狙いやすい、狙いにくいコースがある」ということです。
下記画像の位置（ダブルスライン付近）からだとどこが狙いやすいでしょうか？
赤線が引いてありますが、ストレートですね。笑
コートの外側からは、ストレート（アングル）が狙いやすいです。
だから前衛はストレートカバーをしなければなりません。
つまりポーチには出ずらい。ということです。
上記画像はセンター付近からストロークを打つときの図です。
センターから打つときというのは、角度をつけて打つのが難しい（範囲が狭い）です。
つまり、ボールがセンターに集まりやすい。
ポーチチャンスですから、思い切って出るべきです！
相手がライジングで打とうとするとき：難易度★★
２つ目のポーチタイミングは、相手がライジングで打つときです。
ライジングといえば、
①速いテンポで打てて
②深いボールを下がらずに打てる
というメリットがあります。伊達公子選手の代名詞ですね。
ですがそのメリットの陰に、「ボールの軌道が低くなりやすい」という側面が隠れています。
高い軌道で飛んでこない＝低い位置をボールが通る。
つまり、ロブの可能性があまり高くないので、ポーチに出てみると意外に捕まえられることが多いのです。
ぜひトライしてみてほしいですが、ただし相手がライジングで打つのかどうかの見極めや、素早く判断する力が必要となります。
相手がスライスで打とうとするとき：難易度★★
３つ目のタイミングは、相手がスライスで打つときです。
これは分かるよ。という方も多いのではないでしょうか。ボールもゆっくりですし。
確かに、相手がスライスの構えをしたらぜひポーチにトライすべきです。
ですが、油断は禁物です。ただ出ればいいってわけではありません。
頭に入れておかねばならい点もいくつかあるのです。
注意点①：コースチェンジ
スライスは打点ギリギリまで引き付けてコースチェンジをすることができます。相手がスライスの構えをしたからといってすぐに動き出すのは危険なのです。ポーチに出るタイミングを早めたり遅くしたりする工夫や、フェイントをいれたりしましょう。
注意点②：足元へのボール
相手スライスが浮いてきたならば対処も容易ですが、時に足元に沈んでくる場合も十分にあります。ネットより下で打たされた場合、自信があれば逆クロスにアングルボレー、自信がなければ一旦ストローカーの方へ返して仕切り直しが必要です。
ネットより低い位置では強打ができませんからね。
相手がアプローチをするとき：難易度★★★
４つ目は、相手がネットプレーへアプローチしてくるときです。
え?! 危険じゃない!? と思った方も多いかと思います。
確かに、自分のペアの甘い球をチャンスとして打たれるわけですから、ポーチどころの話ではないかもしれません。しかし、ピンチはチャンス。こう考えてみてはいかがですか？
まず、そもそもの話、ダブルスはシングルスに比べると守る範囲が狭いです。つまり男分スペースが狭く強打しても決まりにくいのです。
なのでストローカーは、チャンスボールを強打するメリットがそこまでないといえます。(強打して決まる相手なら苦労はしませんが)
であれば、ストローカーはチャンスボールをどう処理すべきか。
パターン①：前衛へのアタック
今回はポーチがテーマなのでこれは捨てます。
パターン②：クロスへのアプローチ
前衛へのアタックでなければ、だいたいの相手はクロスにきちっと打って並行陣を組もうとするはずです。
このパターン②クロスへのアプローチを、ポーチします！怖いけど！
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ポーチをかっこよく決めたいな、と思いつつなかなか出れない。
その大きな原因は「出る目安がないこと」にあると思います。
目安さえあれば、あとはその状況が来たときに実行するだけ。
目安 ＋ ”勇気”です。
上記４つのタイミングを目安として、どんどんポーチにトライしてみてください。
コメント