説明力とは
集団レッスンにおいては不特定多数の相手にレッスン内容の説明、技術指導を行います。
年齢、性別、バックボーンの違う人たちに自分の説明を聞いてもらう、分かってもらう、実践してもらうことがスクールコーチの仕事です。
そして説明を聞いてもらうのに必要な力が多々あります。
・話の構成力
・納得のできる内容
・掴み
・テンポ
・抑揚
・魅せ方(デモンストレーション)
などなど
挙げたらキリがありませんが、今回はその中から一つ、個人的に最重要だと思っている要素
「掴み」について書いていこうと思います。
掴み。とは
「掴み」とは、テニスに例えるとサーブに当たると考えています。
いくらストローク、ボレーが強くても、サーブが入らなければ、もしくはサーブで主導権を取れなければ、ストロークやボレーは存分に力を発揮できません。
最初のサーブで主導権を握り、そこからストロークやボレーで優位を保っていくことが無理のない流れだと考えます。
ストロークやボレーが「話の内容」です。
話の内容やその他話し方の技術が優れていても、生徒さんたちが聞く耳を持っていなければ、伝わる内容はたかが知れているでしょう。
まずは、生徒さんたちの受け入れ態勢を作ることから始めます。
恐らくネットで調べれば色々テクニックやら書籍やらが出てくると思いますが、ここでは私が実際にレッスンで実践していた切り口を紹介していきます。
①あるあるネタ
「普段プレーしていて、こんなミスよくしません?(こんな場面で困ったりしませんか?)」
というように、よくあるミス、悩ましいシーンなどを提示して、「あー、あるある」と耳を傾けてもらい「それってこういう風にすれば解決できますよ(うまくいきますよ)」という流れでテーマに入る。
②意外性
「〇〇(ショット名)って、皆さんこういうイメージ持ってません?」というように、あるショット、ある戦術についての一般的に持たれやすいイメージを提示して、「うん、そうだけど?」とあえて疑念を持たせる。その上で「あれって実は〇〇なんですよ!」とイメージとのギャップを作る。
そうすると「え、そうなの?!」って聞く耳をもってくれたりします。
③どーーしても!
力技です笑
「今日はどーーしても、皆さんに伝えたいことがあるんです!」って強引に意識をこっちに向けてもらう手法(手法とも言えるかは怪しい笑)です。技というかお願いですね。「そこまで言うなら、、」と思ってくれたり、意外に効果があります。
まとめ
受け入れ態勢を作るためには、本題に入る前に「なんだなんだ?」と相手が気になっちゃう一言を入れるということです。
上記や、上記以外にも掴みのテンプレートを用意しておいて、その日のテーマや生徒さんたちの性格に合わせて使い分けていくことができれば、その後めちゃくちゃ話しやすくなります。
そして、掴みがうまくいけば、相手にとって聞く姿勢ができるだけでなく、「こういう理由があるからこれをやっているんだ。しっかりやらねば」と、取り組み姿勢にも良い影響を与えることができます。
まあ私もまだまだ勢いでしゃべっちゃう時があるので、テニスコーチを離れたとしてももっと伝え方がうまくなりたいなーと思う今日この頃です。
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