【あなたの説明伝わってる?】教え方が上手な人、下手な人の違い

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グループレッスン、プレゼンテーション、セミナー、講習など、人にものを教えたり説明しなければいけないとき、
自分は一生懸命説明しているにもかかわらず、相手に「え、どういうこと?」「つまりどうすればいいの?」と言われたり、怪訝な顔をされてしまったというご経験はありませんか?

人にものを教えたり、何かを説明するのであればやっぱり「あなたの話は分かりやすい!」と言われたいものですよね。

「説明が上手な人」と「そうでない人」は一体何が違うのでしょうか。
テニスコーチとして約12年(執筆時点)、日々10数人を相手にグループレッスンを行う中で培ってきたことや、書籍などで学んできた、人にものを説明する際に最低限考慮すべき事項をまとめました。

「説明がうまく伝わらない、、」と悩んでいる方はぜひご一読ください。

※個人的な見解が含まれておりますので、予めご承知おきください。

本記事の内容
説明の際に考慮すべき事項を下記の3部に分けて解説しています。
・説明前の準備段階
・説明中の配慮
・説明後のまとめ

説明前の準備段階

相手の知識レベルを把握しておく

今から話す内容について、そもそも相手はどれほどの知識を持っているのか把握しておく、もしくは随時確認しながら進行する必要があります。例えばテニスでいうと、相手がテニス歴半年の場合と、テニス歴20年の場合とでは話す内容のレベル、濃さを変えなければいけないことは分かりますよね。

初対面で相手の情報が足りない、という場合は説明に入る前に直接経歴・経験などを尋ねておくと良いでしょう。

説明が上手な人とそうでない人の違い
・説明が上手な人
相手の持っている知識や経験を確認する、もしくは推し量る。

・そうでない人
相手の理解度など踏まえないまま説明に入ってしまう。

構成の工夫

伝える順番を工夫しましょう。冒頭は結論からという格言がありますが、ここでいう「結論」は「相手が聞きたい(知りたい)こと」だと理解しておいてください。
例えば上司にアドバイスを求めるときに「起きたこと、話したいこと」から説明を始めると下記のようになります。

部下:「お時間よろしいですか?今日こういうことがありまして、先方にこう言われたんです、、」
上司:「ちょっと待って、一体何が言いたいの?」

上司も要点がつかめないまま話を聞くハメになります。ではなく、まずは上司の頭の中をアドバイスモードに変えておく必要があります。

部下:「アドバイスをいただきたいのですが、、」
上司:(なるほど、アドバイスがほしいんだな)
部下:「かくかくしかじか」

このように、相手に何を意識して聞いてほしいかを述べて、まずは相手の頭の中を整理してあげることが重要です。

説明が上手な人とそうでない人の違い
・説明が上手な人
相手が分かりやすいように、伝える順番や展開を工夫する。

・そうでない人
自分が伝えたい順、もしくは頭に浮かんだ順で話してしまう。

情報量の調整

人間が一度に理解・記憶できる情報はそれほど多くありません。有名な「エビングハウスの忘却曲線」では、人が何かを学んだとき、その学んだことを「1時間後には56%忘れる」「6日後には75%忘れる」とあります。

週一でレッスンに通う生徒さんに当てはめると、「今週やった内容の75%は来週には忘れている」ということが言えます。なので広く浅い内容よりも「1つのテーマを徹底的に」行った方が、その週での理解も深まりますし、次週へも引き継がれる確率が高まるのです。

説明中の配慮

比喩の活用

人間は基本的に「自分の興味のあるもの」「経験したことがあること」以外の情報はスッと入らないものです。そこで本記事でも多用していますが、たとえ話を多く活用してみると良いです。
理論的な話をつらつら述べるのみではお相手もいまいち腑に落ちないでしょうから、相手が経験していそうなことや、一般的にイメージできそうな例をあげて補足してあげましょう。

説明が上手な人とそうでない人の違い
・説明が上手な人
相手がわかっているであろうものに置き換えて、概念や概要をイメージさせる。

・そうでない人
他のものに置き換えた方が分かりやすいものも、そのまま伝えてしまう。

スピードの調整

話のスピードが遅すぎたり速すぎたり、もしくは終始同じスピードで話し続けてしまうと飽きられてしまいますし、相手の理解が追い付かない事態になりかねません。相手の処理能力に合わせたスピードを意識する必要があります。

そして相手を飽きさせず、それでいてどうしても伝えたいところをはっきりさせるためにも「抑揚」をつけてみましょう。それほど重要じゃないものに関しては少し速めに、大事なキーワードや重要な部分はこれでもかとゆっくり話す。そうすると相手にも「あ、ここは重要なんだ」と印象付けることができます。

説明が上手な人とそうでない人の違い
・説明が上手な人
相手の理解が追い付くスピードに調整して話す。抑揚もある。

・そうでない人
相手の理解が追い付かないスピードで話してしまう。抑揚がない。

専門用語を極力使わない

相手の知識レベルにもよりますが、専門用語は極力使わない方が良いです。自分には馴染みがある用語でも相手にとってはそうでない場合の方が多いからです。小学生でもわかる説明を心がけましょう。

例えばテニスでいうと
「フォアハンド」→「利き腕側で打つもの」
「スタンスを広くしましょう」→「足と足の間をもう少し空けてみて」など。

説明が上手な人とそうでない人の違い
・説明が上手な人
相手にとって分かりやすい言葉を選んで使う。

・そうでない人
自分は分かるけど相手には分からない言葉を使ってしまう。

説明中の相手へのケア

自分のペースでどんどん話していると、気づかぬうちに相手を置いて行ってしまっている、なんてこともよくあります。

説明の区切りごとに「ここまでは大丈夫ですか?」「ここまでで何か質問はありますか?」と立ち止まってあげましょう。説明は相手ありきだということを忘れずに。

説明が上手な人とそうでない人の違い
・説明が上手な人
相手が今説明についてこれているか観察し、都度調整する。

・そうでない人
相手の呑み込み状況を考えず、自分が吐き出すことに意識がいってしまう。

説明後のまとめ

あらかた説明が終わったら、相手の頭を整理してあげましょう。恐らく「あれ、結局今日って何を学んだっけ?」と混乱していると思います。

「今日はこのことについて説明しましたよ」「今日の内容はつまりこういうことですよ」と、その一言があるだけで、相手の理解も深まりますし、次回会った時にも覚えていてくれる確率が上がります。

説明が上手な人とそうでない人の違い
・説明が上手な人
説明が終わったあとに、内容のまとめをして相手の頭の中を整理してあげる。

・そうでない人
説明が終わったらさようなら。相手の理解度が確認できない。

分かりやすい説明で評価が変わる!

世の中には伝え方に関するセミナーや書籍、フレームワークがたくさん存在します。私も主に書籍を通じて学びました。実際に説明の仕方を工夫することで、周りのリアクションも変わり「分かりやすい」とのお声も多数いただけるようになりました。分かりやすい説明を身につけることで周りからの評価を変えることができるのです。

分かりやすい説明にはセンスも才能も必要ありません。スキルと心構え、そしてなんとかして伝えたい!という想いがあれば、相手方にはきっと伝わりますよ!

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