今回は、「自分の仕事(テニスコーチ)ってなんだろう?」
について自分なりに答えを探していきたいと思います。
※私の仕事の対象は、選手や学校の部活などではなく、一般のお客様になります。週1~2回スクールに通い、楽しくテニスの上達をしたいと思っているお客様が対象です。
衰退したアメリカの鉄道会社
マーケティングの世界では有名な話です。
昔アメリカで鉄道事業で大成功した会社Aがありました。
しかし、会社Aの栄華は長くは続きませんでした。
旅客や貨物輸送の需要が減ったわけでもないし、鉄道以外の輸送手段に顧客を獲られたわけでもありません。
需要はしっかりあったにもかかわらず、会社Aは衰退していきます。
なぜ会社Aは衰退したのでしょう?
自分たちの仕事はなに?(事業の定義付け)
会社Aの衰退の要因は自社の仕事を「輸送」ではなく「鉄道」と捉えていたことにあります。
「顧客を安全に快適に目的地へ運ぶ」(輸送)という顧客中心の事業定義ではなく「鉄道」という製品中心の事業定義をしていたのです。
つまり鉄道を利用する顧客以外を、自らほかへ追いやっていたのです。
製品中心→顧客中心
鉄道会社Aを反面教師にして、自分の仕事について改めて考える必要があります。
テニスコーチの仕事が「テニスを教えること」だけであるならば、「テニスを教えてほしい人」以外の顧客はついてきてくれません。
鉄道会社Aのように衰退(顧客離れ)していくでしょう。
「テニスを教えること」はあくまでテニスコーチの仕事の一部分でしかないんですね。
スクールコーチに大事なこと
スクールコーチで大事なことは、自分の顧客はどんな人で、何を望んでいるかを把握しておくことです。
テニスコーチの顧客は「コーチ(スクール)を尋ねてきた生徒さん」。
そして生徒さんの望みは多岐に渡ります。
・テニスが上達したい、試合に勝ちたい
・友達がほしい
・運動不足を解消したい
・家にいても暇
・新しいことを始めたいと思った
などなど。
なので、とりあえず運動不足を解消したい生徒さんに対して、理論や知識を長々と説明してしまったり、
なんとなく楽しくやりたい生徒さんに対して、そうじゃないもっとこうだ!と厳しく指導してしまうこと。
これらは顧客の望みを無視しており、モチベーションを下げさせる要因になりかねません。
この生徒さんにどういう対応をしたらいいのか、その生徒さんとのコミュニケーションを地道にコツコツと重ね、ツボを探していく必要があります。
このコーチとは波長が合うな、やりやすいな、そう思ってもらえれば、その生徒さんとの関係も長く続けていけるのではと思っています。
まあそれだけじゃないんですが、今回はこの辺で笑
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