コーチの皆さま、日々のレッスンお疲れさまです。レッスンをしていると日々色々な悩みを抱えますよね。
例えばジュニアのレッスンで、「子どもたちがちゃんとボールを拾わない」とか。
トロトロと拾うから練習の時間が減るし、周りからも活気がないように見られる。。。
ちゃんと拾う子と拾わない子がいる。ちゃんと拾う子が損をしてしまう。
怒ってもその時だけ。伝わってないのかな?何より怒り疲れる。。。
子どもたちがテキパキ拾ってくれると、練習時間も増えるし、活気ができる。コーチ側にもやる気が伝わってきて、何より見ていて気持ちがいいですよね。
では、どうすれば子供たちはボールを拾ってくれるでしょうか。
5つの方法、一緒にみていきましょう。
原因は?
そもそも、ボールをちゃんと拾わない子は、なぜボールを拾わないのでしょう?
テニスがしたくないから?コーチを困らせたいから?
いえいえ、テニスがしたくて通っているのでしょうし、コーチを困らせようなんて子はいませんよ。
答えは簡単ですよね。そうです。
ボール拾いがつまらないから!
え!そんなの当たり前じゃんー!という声が聞こえてきそうです笑
でも、そうなんです。
我々大人でも、「つまらないもの」「意味がないもの」には中々全力で取り組めませんよね。
子どもだったらなおさら。
ボールを早く拾えば練習がたくさんできる。と頭の片隅では思っていても、つまらないものはつまらないんです。
稀にボール拾いが大好き!という子もいますが、中々のレアキャラです。
ボールを拾わないのは子どもたちのせいでも、コーチのせいでもありません。
「ボール拾いがつまらないこと」に原因があるのです。
ボール拾いを手段化する
ボールを拾うことを「目的」とするから「つまらなくなる」のであれば、いっそのこと「手段」にしちゃいましょう。
そうすると、「ボールを拾う」→「何かを達成することができる」という式ができあがり。この「何か」はぶっちゃけなんでもいいんですが、私はよく「勝つこと」にしています。つまり競争させるんですね。
その①:チームで競わせる
2つとか3つにチーム分けして、「落ちているボールがなくなったときに、多い方の勝ち」というルールを設けます。数人で行動するので一体感も生まれますし、そこで仲良くなったりします。
その②:個人で競わせる
個人戦です。「〇球拾ってきてね。一番早い子が優勝ね(もしくは「一番遅い子は罰ゲームね」)」と個人で競わせます。
その③:時間と競わせる
「何時何分までに拾ってね、間に合わなかったら罰ゲームね」と時間と競わせます。
その④:コーチと競わせる
「コーチが〇球拾うまでに全部拾ってね」と、クラス全員をチームとしてコーチと競います。未就学児には効果的です。
その⑤:隣のコートと競わせる
「隣のコートより早く拾って」と、隣のコートとボール拾いのタイミングが合ったときにできます。隣のコートにも活気を生むことができます。
子どもは勝負事が好き
程度の差はあれども、子どもは誰かと勝負することが大好きです。今回はボール拾いにフォーカスを当てましたが、その子にとって「つまらないと思うこと」、例えば部屋の片づけなどにもゲーム性を持たせると、目をキラキラさせて片づけをしてくれたりします。
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アカデミーのような本格的なところではなく、普通のテニススクールに通っている子どもたちは、早くボールを拾ってもっと練習がしたい!っていう意識の高い子ばかりではないのが現実です。親に言われてなんとなくとか、ただ友達がいるからって理由で来ている子もいます。バックボーンは子どもによって様々で、面白いと感じるものも子どもによって違います。しかしそんな子たちに共通して備わっているのが「競う心」だと私は思っています。
レッスン中いっときでもつまらないと思わせない工夫がコーチには必要でありますが、本記事が少しでもその工夫の助けになれば幸いです。
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