テニス 対戦相手の分析方法 ―シングルス編―

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ほとんどの対人スポーツは(当然テニスも)、自分の好きなことをやってれば勝てるというものでもありません。自分が気持ちよくプレーしていても、対戦相手にまるで効果がなかったり相性が悪ければ、勝つことは難しいからです。

対人スポーツで勝つためには、対戦相手の攻略が必要です。いかに相手の得意分野で勝負させないか、相手が嫌がることをできるか。

相手から得た情報を駆使し、相手を攻略できるかが勝利のカギを握ります。相手との実力が拮抗している場合は特にです。

今回の記事では、対戦相手の情報収集について、どんな情報を得て、どう活用していけばよいかを解説しております。

自分では上手くプレーしているつもりなのに、なんでか勝てないことが多い。そんな皆様にとって、本記事が対戦相手の分析、攻略をするための1つの方法として、お役に立てば幸いです。

前提
シチュエーション:事前に対戦相手の情報が得られなかった = 試合中に情報収集をしなければいけない状況を想定しています。
種目:シングルス
対象者:草トーナメントなどで主に1セットマッチで戦うことが多い方々を対象とします。

どんな情報がほしいか

試合中に情報収集を行うということで、詳しいデータは得られないものと考えます。あれもこれも調べようとすると、その間に1セットは終わってしまいますから。なので、パッとすぐ分かるもの、そして相手の攻略に有効であるものを収集します。

ほしい情報①:相手の得意、不得意

これは定番ですが、相手の得意・不得意を知ることは大いに役立ちます。しかし、これには実は落とし穴もありまして、、、

細かく書くと長くなるので別記事にしました。↓リンクからどうぞ!

「相手の得意・不得意の見つけ方」

ほしい情報②:隙、狙い目

相手にとって決定的に苦手ではないけれど、甘いボールがきやすいパターンを探ります。

”例えば、相手のフォアハンド。
通常のラリーではミスも少ないし、こちらの甘いボールはきっちりアタックしてくる、なんだけど、低いボール、かつ横に振られた際に返球が甘くなりやすい。

なので、タイミングを計って、相手フォアの遠いところにスライスで狙っていきたいです。”

”もう一つ例としては、相手のストロークはフォアもバックもそつがなく、左右に配球してもきっちり追いついて返球してくる。生粋のストローカー。なんだけど、正面にきたボールに対しては、たまにフォアで打つかバックで打つか迷うシーンがある。

なので、左右に揺さぶるというよりかは、相手の正面を狙って、打ち損じを待ちます。”

このように、一見苦手なショットがないような相手でも、シチュエーションによっては返球が甘くなる瞬間がきっとあるはずです。その隙を見逃さないようにしましょう!

ほしい情報③:脅威、警戒ポイント

上記②とは逆に、対戦相手のここは警戒すべき! というポイントを探ります。

回り込んだときのフォアハンドだったり、バックのストレート、フォアのショートクロス、サーブ等何かしらの武器を持っている選手は多いです。

単純にフォアが強い、サーブが強いなどショットそのものが脅威である場合もありますし、選手特有の得意パターンを持っている場合もあります。

相手の警戒すべきポイントが分かったら、そこをとことん避けるようにプレーしましょう。相手の得意を封じることで、こちらの土俵に引きずることができます。

ただし、サーブは別です!

自分の好きなタイミング、好きな打点で始めることができるというサーブの特性から、そこを避けて打つということができないので、対処法を考えることが必要です。

普通にやって返せないなら、ブロックするなり、最悪当てて返すだけでも、ミスするよりはマシですし、返ってくること自体がサーバーにとってプレッシャーになり得ますので、色々な手段を試し、攻略法を探しましょう。

テニスというゲームは、自分のサービスゲームを落とさず、かつ相手のサービスゲームを1回ブレークできれば100%勝てます

6ゲーム先取の試合であれば、最大で6回相手のサービスゲームがあります。ポイントにして24回。全部ファーストサーブが入る、もしくは全部ラブゲームで取られることはほぼないので、大体50回は相手サーブを受けることができます。

その間に対処法を見つけ、なんとかして1回でもブレークができれば(自分のサービスゲームをきちんと取るという前提で)、100%勝てます!

相手はパーが好きだと分かったのに、それでもグーを出す?

例えば、じゃんけんをするとき。

こちらはグーが好きで、グーに自信を持っている。だけど相手はパーで勝負してくる。そうなった場合、いや!自分はグーで勝負するんだ! ってグーのままで戦ってしまっては、いつになっても勝てませんよね。

テニスも一緒で、自分の好きな(得意な)プレーをしていても、相手に影響を与えられなければ意味がありません。違う手段で戦う必要があります。

今回の記事が、そんな手段を考えるためのヒントになれば幸いです。

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