メンタルが弱いと言われるが
実力的には互角か、自分の方が上なのに負けてしまった。
そんな試合で指導者が選手に言う言葉が、
「メンタルが弱い」「メンタルを鍛えよう」
確かにそうなんだけど、じゃあどうやって鍛えればいいの?と言われた方は思うわけです。
メンタルトレーニングってよく聞くけど、具体的な目的や方法は教えてくれないから分からない。
そんな悩みを持つ方が多くいます。
テニスに限らず、スポーツの競技レベルを上げるには「心・技・体」をバランス良く鍛えることが重要です。
技と体だけを鍛えても足りません。
かくいう私も選手時代はひたすら身体を鍛え、ボールを打つスキルを磨いてきましたが、心のスキルを磨くことはしてきませんでした。
しなかったというか、できませんでした。
その方法が分からなかったからです。
今コーチとして、メンタルについて勉強していくと、ああ自分も選手時代に知っておきたかった。
そう強く思います。
自分と同じような目にあってほしくない。
そんな想いで、今回はメンタルトレーニングの目標と必要性を解説していきます。
メンタルトレーニングについて知る
メンタルトレーニングの誤った印象①
「精神を鍛えて、
忍耐強く、
常に前向きに、
自信に満ち溢れ、
本番でいつもの力を発揮でき、
折れない心を作る」
これが、よく持たれるメンタルトレーニングの印象だと思います。
メンタルトレーニングはメンタルを強くするもの!
私も最初そういう印象を持っていました。
けれどメンタルトレーニングについて勉強していくことで、「メンタルを強くする!」これはあながち間違ってはいないけど、でも実はそうではないということが分かってきました。
メンタルトレーニングの誤った印象②
メンタルトレーニングを完了すれば、強いメンタルが手に入る!
これもよく持たれる印象です。
資格を取得するかのように、一定の期間鍛えれば強いメンタルが手に入る。
そんなことはありません。
メンタルトレーニングは日々積み重ねることによって、手に入る。ではなく、維持できるようになります。
メンタルトレーニングの目標
メンタルトレーニングを積んでいってもやはり、気持ちが沈むことがあったり、調子が悪くなったり、なかなか勝てなかったり、そういうマイナスなことは起こり得ます。
ただメンタルトレーニングを積んでいれば、それらマイナスの状態に陥った時に、自分の心をコントロールできるようになります。
・気持ちが沈んでしまっても、自分で気持ちを盛り上げられる。
・負けていても、諦めず現状を打破するために奮闘できる。
・興奮しきった心を落ち着かせて、冷静にプレーできるようになる。
etc.
上記のように、マイナスな状況に陥ってもプラスに変換できる力が心のスキルです。
つまり、メンタルトレーニングの目標は「自分の心をコントロールできるようになる」ことにあります。
メンタルトレーニングの必要性
自分の実力が100
相手の実力が70 としましょう。
実力通りいけば、この相手には勝てます。
しかしこの日調子が悪く、実力の半分(50)しか力が出せていない。
ここで、相手が実力通りの力を発揮してくれば負けは濃厚です。
本来の実力では相手より上なのにそれでも負けてしまうのは、非常にもったいないと思いませんか?
メンタルトレーニングを積んでいればこの事態を防ぐことができます。
自分のパフォーマンスを常に高い次元で維持できる、そんなスキルがあるからです。
その日の調子任せではなく、自分のパフォーマンスレベルもコントロールできるようになる。
いつでも高いパフォーマンスを発揮できる。
こんな選手になりたいと思いませんか?
具体的なスキルについては別記事にて紹介していければと思っています。
今回の記事では、メンタルトレーニングの目標、必要性が少しでもご理解いただけていれば幸いです。
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