テニス そのショット、「目的」になってないですか?【コラム】

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エッグボール、ドロップショット、アングルショット、ドライブボレー、ダウンザラインetc.

テニスには必殺技みたいな名称のショットが多数存在します。

どれも簡単なショットではありませんが、決まればカッコいいですし、ギャラリーからは「おぉ」という声が聞こえて優越感に浸れます。

トッププロたちは並外れた技術でそれらのショットをいとも簡単に決めてしまうので、「なんだかできるかも知れない」「あんなショットが打ちたい!」と思って僕らもトライしますが、これが中々難しく、試合中に成功するのは数球に1回、もはや成功せずに試合が終わることもしばしば(個人的な印象です)

でも必殺ショットへの憧れがありますから、無茶でもトライしたくなっちゃう。

だけど、トライしてミスを重ねていつの間にか負けていた、なんてことになっては本末転倒です。

錦織圭選手がATPツアーで初優勝した2008年以来、彼の代名詞である「エアケイ」、それに絶妙なタイミングで打つドロップショットは瞬く間にブームとなり、真似をする愛好家が続々と増えていきました。

エアケイ、ドロップショット他、冒頭で挙げたカッコいいショットの数々、やってみるのは全く問題ないのですが、
そのショットを打つことが目的」になっていないかは要チェックです。

テニスで本来果たすべきことは、「相手からポイントを得ること」です。
であれば、1球1球のショットは「ポイントを得るための手段」となるはずです。

プロのあのショットがカッコいいから、決まると気持ちいいから
という理由で打つのは、テニスの本来の目的から外れてしまいます。

次の1ポイントを取るために、各ショットを「利用し、組み合わせること」

1つのショットに固執せず、自分のショットが相手に有効に働いているか逐一確認すること。

どんなショットを打ってもいいですが、テニスの本来の目的「相手からポイントを得ること」は忘れないようにしてほしいです。

ネットすれすれのドロップショット
とてつもない速さのドライブボレー

カッコいい?
確かにテニスに芸術点があれば高得点でしょうけどね、だけど現実問題、ハイリスクでローリターンですよ。

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