テニスを愛するすべての皆様、日々の練習お疲れ様です!
今回の記事では↓
・最近ただボールを打っているだけな気がする。
・懸命に練習しているのに上達の実感がわかない。
・上達するための練習って何?
・普段の練習メニューに困っている!
そんな悩みにお答えします!
せっかく努力を重ねているのですから、その努力を無駄にしないためにも、意味のある練習をしていきましょう。
意味のある練習をするために
その0 選択と集中
これから、練習中に意識すべきことは何かを書いていきますが、その前に大事なことを述べておきます。
下記の意識すべきことを、1回の練習ですべて実践すればいいというわけではありません。1回の練習時間で、何か1つを徹底して意識すること、そのことに集中すること。
すなわち選択と集中が大事なのです。
これはテニスの練習に限らず、仕事や勉強にも通じるところがあります。
あれもやろうこれもやろうだと、結局何を目的とした練習だったかボヤけてしまいますし、集中力も継続しにくくなります。
下記に載せることはすべて大事なことですが、その中でも特に何に意識を置くか決めてから、練習に取り組んでいきましょう。
その1 練習メニュー
まず練習メニューですが、上達するために特殊な練習メニューは必要ありません。トッププロたちも驚くほど普通の練習メニューをこなしています。なので我々も、普通にロングラリー(ストレート・クロス)、ボレー対ストローク、サーブ練習、ポイント練習などをやっていけば大丈夫です。
ただし!何度も書きますが、
その練習の中に1つの強烈なテーマを持つことが絶対条件となります。
その2 コントロール
セレナ・ウィリアムズ選手、ステファノ・チチパス選手を指導するカリスマコーチ、パトリック・ムラトグル氏は”テニスとは最終的には、ボールをどこにどう打つかの競技”と述べています。
参照ページ:こちら
THE ダイジェスト2019年10月9日の内田暁さんの記事
つまり、質の高い練習は「狙い」があるかどうかで決まるということ。どのようなコース(クロス? ストレート?)に、どのような軌道で(低く? 高く?)、どのような回転で(スピン? スライス?) 打つか。これを1球1球に込めるのです。
狙えるからこそ、戦術が立てられます。コントロールは、いわばプレーの基盤になる大切なツールですから、これを疎かにしては質の高い練習にはなり得ません。
その3 ベースアップ
スピード、パワー、コントロールのレベルを引き上げる(1→2、2→3、3~)意識です。身体レベルとショットレベルに分けられます。
◆スピード
身体スピードを上げたい場合は、俊敏性のトレーニング
打球のスピードを上げたい場合は、スウィングスピードの向上を図る
◆パワー
身体パワー(フィジカル)を向上させたいときは、筋力の増強(ただしつけ過ぎると俊敏性が落ちるので、バランスよく)
よりパワーのある打球(重たいボール)を打つには、”体重を余すことなくボールに伝える” という重さの伝達スキルを向上させる
◆コントロール
ボディコントロールは、良きバランス(姿勢)を常に維持。打球時の身体の傾きや、打球後にバランスが維持できているかをチェックする
打球コントロールを上げたい場合は、どこに、どんな軌道で、どんな回転で打つか(上述)のイメージをしっかり持つこと
※
スピードとパワーを向上させようとする際にはミスは気にしないでください。ミスを気にしてしまうと思い切ったスウィングができず、ベースアップにつながらないからです。やたらめったら打てばいいわけではありませんが、何を目的とした練習をしていて、何に注意を払い、何に目をつぶっても良いか、選択と集中が大事です。
その4 コンビネーション・戦術
単体のショット練習も大事ですが、それを組み合わせること ”ストローク → アタック → ボレー → スマッシュ”などのコンビネーション(ショット間のつながり)を意識することも大事です。
そして、テニスの試合で最も大切なのは戦術だと思っています。実力差がすごくあれば話は別ですが、そこまで差がない場合、身体の小さい選手が大きい選手に勝つには、力の弱い選手が強い選手に勝つには、足の遅い選手が速い選手に勝つには等、一見不利そうな状況を覆すには、戦術が必須となります。
戦術を考える際は、
・場面設定
・相手をどう動かすか
・相手をどういう体勢にさせるか
・相手からどういうボールを引き出すか
など「相手」にフォーカスして構成します。
例えば超基本的なものでいえば、
・対ストローカー①
高く弾むボールを打つ → 相手をコート後方に下げさせる → 相手は体勢不十分で浅いボールが返ってくる → 自分はコート内に入りアタックする
・対ストローカー②
左右に打ち分けて相手を動かす → 体勢を崩させ浅いボールを引き出す → オープンスペースにアタック → さらに返ってきたところをボレーでしとめる
・対ボレーヤー
スライスで相手(ボレーヤー)の足元を狙う → 低い体勢で打たせ浮き球を引き出す → コート内に入ってアタック
などなど、戦術は選手の数だけ無限にありますが、自分の持っている(できる)ショットを試合の中でどのように組み合わせて使おうか考えることがとても大事なのです。
その5 実戦練習
ポイント練習をやる際も、何を目的とした練習なのかしっかり意識を持ちましょう。自分の好きなプレーばかりではなく、苦手なショットからの組み立てだったり、普段やらないプレー(例えばストローカーであれば積極的にボレーに出るなど)にも挑戦してみましょう。
自分のプレーに縛りを設けることで、弱みと強みが鮮明に見えてきます。
早速 今日から実践!
さあ!正しいテーマを選択し集中力を継続することで、短時間でも中身の濃い練習を意識しましょう!上達間違いなしです!
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