コートの広さを理解することで見えてくるもの

スポンサーリンク

プレーにどんな影響を与える?

コートは長方形だということが、プレーにどんな影響を与えるのでしょうか。

私が思うに、ミスのし易さに繋がってきます。

長方形 → プレーヤーからみて縦長。ということは、奥行きはあるけど横幅が狭い

つまり、ロングアウトに比べて、サイドアウトし易いということです。

1度のズレが。。。

例えば理科の話ですが、ボールの発射角度(面の角度)が1度ズレると、1m先では約1.8㎝ズレるそうです。

下記の図のように、A地点からB地点にショットを打つ場合。

コートの対角線の長さは26.18mです。

ラケット面(発射角度)が1度ズレたとしてAからBに到達する頃には何cmズレるでしょうか。

26.18m × 0.018m = なんと約47cm!!
内側にズレる分には問題ないですが、外にズレてしまうと簡単にサイドアウトになってしまいますから気を付けましょう。

修正が大変。。。

ロングアウトした場合は、加減する、回転を加えるなどの単純作業で修正はききますが、サイドアウトに関しては下記のように見直す項目も多いです。

 ・打点が前すぎ(後ろすぎ)ていないか
 ・体が横に流れていないか
 ・体が開きすぎていないか
 ・スイングを横に振りすぎていないかなど

サイドを狙う場合は上記を気を付けましょう。

でも憶病になる必要はない

サイドにアウトしやすいんだよーってことをみてきましたが、まあでもサイドアウトし易いからといって無駄に憶病になる必要はありません。ミスをしたら修正したらいいのですから。

角度をつけるスキルがついてくると、これほど武器になるコースはありません。

球が速い、けど相手正面。
これは割と簡単に返されてしまいますが、

球は遅い、けどオープンスペース。
これは相手にとってすごく嫌なボールです。

気を付ける点は色々とありますが、相手を追い詰めるためにサイドへの配球は積極的に使っていくべきでしょう。

テニス選手に必要なトレーニング

※シングルスでの話

トレーニングをする際にもコートの広さを意識すると良いです。
例えばベースラインの長さは8.23mしかないのに、50m走が速くなってもしょうがありません。サッカーにはサッカーの、野球には野球の、テニスにはテニスのトレーニングがあります。

はじめに、テニス選手がカバーしなければならない範囲を確認していきます。

ストローク編

ベースライン上での動きとしては横移動が基本になります。
シングルスでのベースラインの長さは8.23mです。

自分がセンター位置で構えていて、相手の打球がサイドに来た場合の動く距離は単純計算で約4m。

相手打球にさらに角度がついた場合も考慮して+2mすると約6mの距離を素早く動けるようになれば良いということになります。

ボレー編

サービスラインの長さは8.23mです。
センターで構えていてサイドにきたパッシングショットを捕る際には単純計算で約4m。

サイドラインから内側50cmを捨てコースとして、それにラケットの長さ(グリップを除いて)約50cm。

4m‐1mでボレーの場合は約3mに対して素早く反応できれば良い、ということになります。

テニスは短距離+持久力

上記の通り、テニスは瞬間的な動きを素早く、力強く、何度も繰り返すスポーツです。

なので基礎的な体力づくりのためのランニングはもちろん必要ではありますが、日々高速化するテニス業界に順応するには、それだけでは足りません。

素早い反応力、ヒットした後の切り返し能力、ゼロからトップスピードにもっていく爆発力と、それを何度も繰り返せる筋持久力。瞬発力を底上げするトレーニングを少しずつでも取り入れるだけで、あなたのテニスは見違えること間違いなしです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました