【テニス ポジショニング理論】アングルに打ったあとは? ー 根拠編

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ダブルスのポジショニングについて

生徒さんからいただいたご質問に回答していきます。

ご質問内容
雁行陣で、ストローカーがクロスに角度のついたボール(アングル)を打った。
そのあと私たち(ストローカーとボレーヤー)は、それぞれどこに立てばいいか教えてほしい。

つまり、アングルを打った側の立ち位置を確認していくのが本記事の内容になります。

今回は根拠編ということで、なんでそこなの?
というところも含めて解説をしていきます。

結論だけでいいよ!という方は
→ こちらの結論編をご覧ください。

何が返ってきそう?

では今回も、この状況で想定すべき4通りの返球パターンを確認しましょう。

 ・アングル返し
 ・前衛へのストレート
 ・センター
 ・前衛へのロブ

これら4パターンを2人で合理的にカバーする必要があります!

解説!あなたのポジションはここです!

後衛(ストローカー)の場合

アングルを打った張本人です。

立ち位置!
 少しコートの外側(デュースサイドなら右)です。
 体の向きも若干コートの内側(=ボールにへそを向ける)にしましょう。
根拠!
 ストローカーの基本は「クロスカバー」です。ストレートよりもクロスを中心に守ります。
 なぜならクロスの特性として
  ①:相手にとって、ネットの危険性が低く狙いやすい
  ②:クロスに打たれた場合、ボールが外に逃げていく

というわけで、ストローカーはコートの少し外側に立ちアングル返しに対応できるようにします。

前衛(ボレーヤー)の場合

ペアがアングルに打ったときの対応です。

立ち位置!
 少しコートの外側です。(アドバンテージサイドなら左)
 体の向きも外に(=ボールにへそを)向けましょう。

根拠!
ストローク戦とは逆で、ネットプレーは「ストレート」を中心にカバーします。
こちらシングルスのポジショニング編で詳しく解説しています。よければご覧ください。

→ ネットプレーはなぜ「ストレートカバー」なのか。

特に今回の場合、アングルはペアであるストローカーが守っています。
なので前衛は「ストレートは絶対に抜かせない!」という心持ちで守りましょう!

センターは誰が取る?

①まず前衛が手を出します。センターベルトの上くらいまではキャッチしてあげたいです。

②前衛が取れなかった場合には後衛がキャッチしてあげます。
 アングルに打たれた時と違って、センターに打たれたボールは自分に向かってきますので、容易にカバーできるはずです。

前衛へのロブ対策は?

できれば前衛が自分で取りたいのですが、しかしロブ対策のために立ち位置を下げることはあまりお勧めしません。

おすすめしない理由①:センターが手薄になってしまう。
おすすめしない理由②:下がった分相手へのプレッシャーが減る。

というわけで、立ち位置を下げて上空を守るのではなく、あくまで立ち位置は外側で前目。

ロブは予測で対処するといいかなと思います。

※相手のラケット面や視線が上を向いていたらロブの可能性が高いです。

ここまでの話をまとめます

立ち位置

 ストローカー、ボレーヤー共に:少し外側。体の向きはボールの方へ。

相手からの返球。どのコースを誰が守るか

 ①アングル返し:ストローカー
 ②前衛へのストレート:ボレーヤー
 ③センター:まずはボレーヤー。取れなかった場合ストローカー
 ④前衛へのロブ:できればボレーヤーが自分で。取れない場合はストローカー

です!
以上、アングルに打った場合の2人の合理的立ち位置の解説でした!

ぜひ実践で試してみてください!

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