もう調子のせいにしない
試合で負けて「今日は調子が悪かった」と、調子のせいにするのはもう止めませんか?
調子が良いときは何をやっても上手くいく。
調子が悪いときは事がうまく運ばない。
そんなの当たり前です。
毎日成長し続ける、試合に勝ち続ける選手は調子に左右されません。というか常に「調子が良い」です。
なぜなら、調子が悪くなる原因を極力排除し、調子が良くなる行動を常に取っているからです。
皆さんも次のいくつかの質問に答えていけば、どんな時でもベストパフォーマンスを出せるようになります!
調子が良くなる要因を探す
あなたの「今日はなんだか調子が良いぞ」と思った日のことを聞きます。じっくり思い出しながら答えてください。
質問①:食事に関して
その日プレーの前に、何時に、何を、どれくらい食べましたか。
(例:朝7時におにぎりを2つ)
質問②:睡眠に関して
その日の睡眠時間はどれくらいでしたか。何時に寝て、何時に起きましたか。
また、起きた時はどんな気分でしたか。
(例:23時に寝て6時半に起きたから、睡眠時間は7時間半。起きた時は目が冴えていてやる気に溢れていた)
質問③:こころに関して
その日プレー前・プレー中はどんな気持ち、感情でしたか?
(例:ワクワク・ドキドキしていた。心が落ち着いていた。)
質問④:こころに関して
上の質問③で答えた気持ちや感情には理由がありますか?
(例:格上の選手に挑戦ということで、自分のプレーがどこまで通用するか楽しみだった)
調子が悪くなる原因を探す
上記とは反対に、「今日はやる気も出ないし調子も悪いな」と思った日のことを聞きます。
質問①:食事に関して
その日プレーの前に、何時に、何を、どれくらい食べましたか。
(例:気持ち悪くて食べられなかった)
質問②:睡眠に関して
その日の睡眠時間はどれくらいでしたか。何時に寝て、何時に起きましたか。
また、起きた時はどんな気分でしたか。
(例:25時に寝て6時半に起きたから、睡眠時間は5時間半。起きた時は頭がぼーっとしていて、何も考えられなかった)
質問③:こころに関して
その日プレー前・プレー中はどんな気持ち、感情でしたか?
(例:あまりやる気が出ない、ムカムカしていた)
質問④:こころに関して
上の質問③で答えた気持ちや感情には理由がありますか?
(例:昨日嫌なことがあった。相手は格下の選手だからどうせ勝つだろうと思っていた)
材料は多いほど良い
上記の質問に答えていただけましたか?
できるだけ具体的に、詳細に、そしてできれば何日分かあると信憑性も増してきます。材料は多いほど良いです。
答えを整理しよう!
それぞれどんな行動をとっている?
調子が良い日の行動と、調子が悪い日の行動を比べてみると、それぞれどんな行動をしていましたか?
食事の量やタイミング、睡眠時間、睡眠の質など、何か違うところがありませんか?
その違いこそ、常にベストパフォーマンスを出すためのヒントになります。
つまり、調子が悪いと思った日の行動は極力避けること。
そして、調子が良いと思った日の行動を常に心がけること。
これが第一歩となります。
どんな気持ちで臨むか
どんな行動をとればよいか分かったら、次は気持ちのコントロールです。
調子が良いと思った日は、どんな気持ちでしたか?感情は?
ワクワクしたり、ドキドキしてましたか?
その理由はなんですか?
調子が悪いと思った日は、どんな気持ちでしたか?感情は?
モヤモヤしたり、イライラしていましたか?
その理由はなんですか?
行動のところと同じく、常にベストパフォーマンスを出すために
どうやったら、調子が悪いと思った日の感情を排除できるか、そして
どうやったら、調子が良いと思った日の感情を再現できるか
これらのことを突き詰めると、大会本番でもいつもの練習でも、相手が格上でも格下でも、調子に左右されず常にベストパフォーマンスを出せるようになります。
例えば、調子が良いと思った日の行動が、睡眠時間7~8時間取って、プレーの3時間前に食事をしっかりとった。
そしてその日の相手が格上の選手で、自分の力がどこまで通用するか試したい、チャレンジしたい、とてもワクワクしていた。
こんな選手の場合は
日常でも睡眠は7~8時間しっかり取って、プレー前余裕を持って食事をしっかり取る。
そして、たとえ練習であっても、相手が格上でも同レベルや格下であっても、チャレンジする気持ちをもってプレーに臨む。
そうすると調子が良いと思った日の再現ができるので、ベストパフォーマンスを出しやすい状況ができているということになります。
プレー前のルーティンを作る
ここまでをまとめると、極力調子の悪い日の行動をしない、気持ちを排除する。そして調子の良い日の行動を実行して、気持ちを再現する。そうすることで、ベストなパフォーマンスがいつでも出せる状態を作り上げられる。
ということでした。
つまり、プレー前のルーティンを作るのです。
ルーティンといえばサーブの前にボールを何回つくとか、レシーブの前に1回後ろのフェンスや壁をタッチするとか、プレー中の行動があげられますが、プレーしていない時の行動、気持ちのもっていき方にも利用できます。
~しなきゃ、といった義務感が出ると逆にストレスになりますが、ある程度、これをしておけばきっと大丈夫だ。という状態が作れれば、いざというときのセルフコントロールに役立つはずです。
自分を観察しよう
このルーティンを作るのに大事なのが、自分を観察する癖をつけることだと思います。
私今こんな感情だな、こんなことを思っているな。緊張しているな。焦っているな。落ち着いているな。など自分にしかわからない心の状態を見つめる習慣をつけましょう。
これが中々難しいのですが、この習慣がつけば、調子が良い日の行動や気持ちにスッと気づけるようになると思います。
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