今回はコーチ目線での記事なので、一般の方は面白くないかもしれません^^;
チーフとアシスタント
レッスンでは1面に2人のコーチが入るときがあります。
チーフコーチ(レッスンを主導するコーチ)と、
アシスタントコーチ(チーフコーチをサポートするコーチ)です。
アシスタントはたいがい、大学生のアルバイトコーチが担当することが多いです。
その仕事内容は、チーフの指示に従って、指定の場所にコーンやボールかごを置いたり、一緒に球出ししたり、顧客対応その他チーフサポート等が大半です。
いわゆる上司と部下、医者と看護師、営業と営業事務、ピッチャーとキャッチャー、ボケとツッコミのような関係です。
チーフコーチにとっては、1つの仕事をやり遂げるための大事なパートナーといえます。
これまで色々なコーチのレッスンを見てきましたが、そんな大事なパートナーであるはずのアシスタントコーチを小間使いのように扱うコーチが中々に多い。
これ、あそこ置いといて
これやっといて、あれやっといて
この光景を見ていて、なんか違うなあと思うのです。
アシスタントをプロデュースしよう
基本的にレッスンはチーフコーチが主導で(メニューの説明やデモンストレーション、アドバイスしたりして)進めますし、お客様はチーフコーチのレッスンを受けるためにスクールに通います(稀にアシスタントコーチ目当てで通う方もおりますが)
なので、アシスタントコーチは陰に隠れがちです。
大学生で社会人経験もない子が多いので、積極的に前に出ることもまあ難しいでしょうし。
ですが冒頭で述べたように、アシスタントコーチはそのレッスンを成功させるための大事なパートナーです。
アシスタントの働き、活躍によってレッスンの雰囲気もガラッと変わりますし、お客様の満足度もグッと向上します。
なによりアシスタントコーチが輝くことで、テニスコーチという仕事の楽しさを味わってもらえる。コーチという仕事っていいなあと思ってもらえることは、コーチの社会的地位を向上させる第1歩ではないでしょうか。
なのでチーフコーチは、生徒さんに接することと同様にアシスタントコーチをいかに活かすかも考えねばなりません。
いわゆるアシスタントをプロデュースする能力が問われます。
「一緒にレッスンをするアシスタントの〇〇コーチは、
・サーブがすごく速いんですよ!
・ストロークがもの凄く安定しているんです!
・ボレーのフォームがすごくキレイなんですよ!
どうぞ見てください!」
とお客様に紹介しましょう。
お客様は興味津々で見てくれますし、アシスタントも最初は照れはしますが、しかし自分の得意を披露するのに必死でやってくれます。
チーフとアシスタントの息が合ってくれば、漫才のボケとツッコミのように軽快な掛け合いもできてきます。
結果レッスンがより円滑に回るようになります。
アシスタントを活かさない手はありません。
私自身、アシスタントのナイスサポートに何度も助けられてきました。
時にミスをしたり、注意しなければいけないことも出てはきますが、誠意をもって伝えれば聞いてくれますし、努力してくれます。
アシスタントはチーフの言うことを聞いていればいい、そんなスタンスでは、レッスンの出来栄えもコーチとしての成長もすぐに頭打ちするでしょう。
アシスタントをプロデュースして、お客様にとっても、アシスタントにとっても、今日来て良かったと思ってもらえるようなレッスンができれば、幸せの輪もどんどん広がるんじゃないかなあと思ったりする今日この頃です。
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