メンタルコントロール ”セルフトーク”

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テニスは究極の個人競技?!

テニスは対戦相手と技術・体力が同程度の場合、メンタルが勝負を左右します。
特に接戦になった場合、いかに自分の気持ちを昂らせていけるか、土壇場で踏ん張れるか、メンタルの強さが試されます。

一般の試合でも長ければ、1セットマッチなら1時間半とか、3セットマッチなら3時間、コート上に立ち続けますし、ルールで認められる場合を除き、試合中のアドバイスも基本的に禁止されています。長い時間、苦しいときも暑いときも、誰のアドバイスももらえないままずっと一人で戦い抜きます。もはや究極の個人競技ですよ。

なので冒頭にも書きましたが、メンタルコントロールが非常に重要なスポーツなんです。
勝ち続ける選手は、苦しいときにも簡単には折れません。自分で困難を乗り越えられるメンタルタフネスがあります。

今回は、試合で苦しいときに、自分を元気づける、勇気づけるための方法を紹介します。私自身試合で実践して効果を実感している方法なので、自信をもっておススメします。

セルフトークのススメ

セルフトークという言葉を聞いたことはあるでしょうか。
「ひとりごと」「つぶやき」「自己会話」など言い換えられますが、要は「自分で自分に話しかける」ことです。

メンタルが強い人・選手はこのセルフトークで、自分を𠮟咤激励し、元気や勇気・自信を自分に与えます。

人間の脳には、自分の思考を真実だと認識する働きがあるため(神経可塑性)、「調子が良い」と思えば「調子は良くなる」し、「まだイケる」と思えば「まだイケる」ようになるのです。

逆に、劣勢を跳ね返せない、すぐに心が折れてしまうといった人は、状況に対してマイナス方向の思考をしている可能性が高いです。

たとえば、
(状況)簡単なボールをミス

(自動思考)今日は調子が悪いな

もしくは、
(状況)長いラリー戦を取れなかった


(自動思考)せっかく我慢してラリーしたのにもうダメかも

このような思考だと、本当に調子が悪くなりますし、本当にダメになります。

自分の思ったことが現実になるのです。

思考のトレーニング

苦しい、ツライ状況に対してもプラス思考になれば大丈夫だよ!
と、いきなり言われても難しいでしょうから、少しずつ慣らしていきましょう。

簡単な状況設定をするので、その状況に対して、どのような声がけをすれば自分が奮い立ったりポジティブになれるか、ゆっくりでいいので考えていきましょう。

ポイント①

その状況の時、周りの人からこう言われたいな、という言葉を考えてみましょう。
「励ましてほしい」「肯定してほしい(認めてほしい)」「叱ってほしい」「後押ししてほしい」など。

ポイント②

「~しない」という言葉をできるだけ避けること。

「ミスをしない」と否定語にしても、「ミス」という単語が思い浮かぶだけで脳はそれを意識してしまいます。
次はここを狙う」というように肯定語に変換してあげましょう。

ポイント③

実際に声に出すこと。
セルフトークは小さくてもいいので実際に声に出すことで効果が最大限発揮されます。

トレーニングスタート!

状況①
 いつもなら入るボールが今日は全然入らない
 →

状況②
 長く続いたラリーでポイントを取れなかった
 →

状況③
 相手がスーパープレーをした
 →

状況④
 絶好のチャンスボールをミス!
 →

 ※連続でミスをしてしまった
 →

状況⑤
 大事なポイントだ。絶対ほしい。
 →

状況⑥
 あと1ゲームで勝てるぞ!
 →





いかがでしょうか?
それぞれ考えたことを、実際に声に出してみてください。ポジティブになれそうですか?
上記のほかにご自分で状況を考えたり、数日後もう1度考えてみて他に言葉がないか探してみると、深堀りができると思います。

筆者の場合

参考までにですが、上記の例だと、私だったらこんな声がけを自分にします。

状況①
 いつもなら入るボールが今日は全然入らない
 →ボールのスピードを落として、ゆっくりラリーしよう。そうすれば調子が上がるはずだ。

状況②
 長く続いたラリーでポイントを取れなかった
 →相手もきっと体力を消耗したはずだ。もう1回、粘ってラリーしよう!

状況③
 相手がスーパープレーをした
 →たまたまだろうから、気にせずもう1回だ!

状況④
 絶好のチャンスボールをミス!
 →チャンスまでは作れたからOK!もう1回やろう!

 ※連続でミスをしてしまった
 →何をやってるんだ!気を引き締めなおせ!

状況⑤
 大事なポイントだ。絶対ほしい。
 →自分を信じて!きっとやれるから!

状況⑥
 あと1ゲームで勝てるぞ!
 →油断せず、目の前の1ポイントをしっかり取ろう。

という感じでしょうか^^;
あくまで私の場合ですが、大丈夫だよって励ましてもらえたり、今のでいいよって肯定してもらえると心が落ち着くので、上記のような声がけをすることが多いです。

ちなみに状況④のところ、チャンスボールを連続でミスした場合ですが、ここでは自分を叱る声がけをしています。
チャンスボールというのは1試合にそう何度も来るものではないと思っているので、1度のミスなら許せても2度3度連続してミスするのはあり得ません
自ら敗北に向かっているのに等しい行為です。

そんな時はきちんと気を引き締めなおすことが大事だと思うので、自分に対してしっかり言い聞かせます。

ぜひ試してみてください

長くなりましたが、メンタルコントロールの1つ、セルフトークをご紹介しました。
一朝一夕で身につくものではありませんが、私自身も実践して効果も実感できているので、ぜひお試しいただきたいと思っております!

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