【コラム】教えることは「信じて待つ」ということ

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どうして自分の言った通りにできないんだ!
なぜ分からない?!
何度も教えているのにどうしてできないんだ!

そんなことを言う指導者はもういないと思いますが、昔はよく隣のコートで聞こえてきたものです。

教えたことが相手に伝わらない、できるようにならないというのは、100%教える側の責任です

いやいや、完璧に伝えてるのにできないんだよ

それは相手側がまだそのレベルに至っていないので、そもそも教えること自体が間違いです。
教える時期を見誤っています。

教えるって難しい

いやーもう本当に、人にものを教えるということは難しいですよね。

思ったことをそのまま伝えるのでは、自分は言いたいことを言ったつもりでも、相手に伝わるかといえばそうでもありません。

話の順序やスピード、テンポ、内容のレベル(相手に合わせられているか)、話の量など1を伝えるにも考えることが様々なのです。
テニスコーチをしていてもつくづく悩まされてきました。

そんな悩みの日々の中、14、5年コーチをしてきて、ふと、教えることで大事なことはなんだろうと考えました。

確かに、上に書いたような技術(順序、スピード、テンポなど)は大切ですが。

だけどその技術以前に、教える時の心構えが大切だと思うに至りました。
技術ばかり磨いても、マインドセットがなければ、その技術は薄っぺらいものになります。

個人的に必須だと思う心構え、それが、教えるということは「信じて待つこと」だということです。

大前提として、(レベルを逸脱していない限り)
自分が教えようとすることは「生徒さんは必ずできます。」

そもそも教えようと思うくらいですから、この生徒さんにはまだ無理だというのなら、はなから教えようとも思いませんよね。

この人ならできると思うから教えるのです

このマインドこそ、教えるに際しての重要な土台になります。

生徒さんは必ずできます
生徒さん自身も、コーチを信じてできるようになろうと頑張っています。

1回教えてできないのであれば、どこで躓いているか確認したり、伝え方や、やり方を変えたりして、相手にマッチする教え方を模索していきます。

そんなことを繰り返しながら、生徒さんができるようになるのを待つのです。

習得スピードに遅い早いはありますが、必ずできるようになります。

できないからってイライラする必要も、焦らせる必要もありません。

必ずできます

どれだけ待っても出来ない場合は、教え方のバリエーションが不足しているか、まだ教えるには早かったかのどちらか。いずれにしても教える側が100%悪い。

良くないのは、自分のことを棚に上げて、相手に責任を押し付けること。私はできないんだと本来必要のないネガティブイメージを植え付けること。

逆に、私ならできると思ってもらえるように声がけしましょ。

できないのは指導者である自分の責任です。

自分がやることやったら、あとは信じて待つことが、教える上での必須のマインドだと思います。

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