テニス 逆転負けしない選手になるために

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先日ご依頼いただいたジュニアのプライベートレッスン
お悩みが「リードしてて追いつかれることが多い。40-0だったらデュースまで行ったり。5-2から5-5とか。」ということでした。

せっかく優位な状況を作ったのに、追いつかれることで逆にこちらが精神的に苦しくなる。
なんともったいない。
でもこれって、他人ごとではなく、結構多い悩みだと思うんです。

・リードしてるのに追いつかれる、逆転される
・先にブレークしたのにすぐブレークバックされる
・ナイスプレーの次のポイントでイージーミス、もしくはダブルフォルト
などなどです。

リードした時の心理状況

なぜこのような状況に陥ってしまうのでしょうか。

1つはリードした時の心理状況として「油断」や「期待」など、まだ取り切っていないにもかかわらず
1発で決めてやろうと無理なショットを打ったり、「やった、もうすぐ勝てるぞ」など心の中では試合が終わったかのように気が抜けてしまうこと。

そして勝ちが近づいてきたときに襲われる「急な緊張」、「疑心」も厄介です。
大きな大会での試合や格上との対戦で、あと1ゲーム、あと1ポイントを取れば勝利できる、そんな時に体が固くなっていまうのが、いわゆる「勝ちビビり」というものです。
もう一つは、「このまま勝っていいのだろうか?」「私なんかが勝っていいの?」という疑心です。いやそんなことないでしょと、普通思うかもしれませんが意外にあるものです。
特に自分に自信のない選手、他人に遠慮がちな選手にその傾向があります。

「油断」「気の抜け」「急な緊張」「疑心」
これらが、スコアでリードした時にパッと出てきて、自分のプレーが狂わされ、ポイントを失い、追いつかれ、精神的に(必然長引くわけですから肉体的にも)苦しくなる。

この悪循環を断つためには、1ポイントを取ることの重さを認識することが大切だと思います。

次のポイントを取れる保証はない

そのポイント(ゲーム、セット)が取れたからといって次のポイント、ゲームが取れるとは限りません。
5-2になったからといって次のゲームを取って勝てるという保証はないですし、前回勝った相手だからといって、今回も勝てる保証はありません。
1ポイント1ポイント、1戦1戦を油断せず全力で獲りに行きましょう!

危機感を持つ

テニスは1ポイントの積み重ねで勝敗が決まります。野球のように1発逆転満塁ホームランはありません。
なので40-0など点差が開くと、あと3ポイント余裕があるなあ、なんて思ってしまいがちですが、それは危険です。

点差が一気に覆ることはありませんが、流れは一気に変わります!
何をきっかけに相手が勢いづくかは分かりませんし、逆に1ポイントを落とすことで自分の勢いがなくなる可能性もあります。
相手を勢いに乗らせない、自分が作った流れを止めない、ためにも常に危機感を持ちましょう。獲れるうちに獲るべきです。
40-0であったとしても、タイブレークで6-2であったとしても、「このポイントで絶対に終わらせる!終わらせないと危険だ!」とリードした時ほど危機感を持ちポイントを獲りに行きましょう。
「あの時しっかり獲りきれていれば、、」なんて後悔しないためにも。

そしてこれは、リードされた時に逆の発想で考えることもできます。
0-40であったとしても、「相手は油断しているかもしれない。このポイントを獲れば流れが変わるかもしれない。」と決して諦めず、1ポイントずつ、追いつき追い越す精神で臨むと本当に何かが起こるかもしれません。
テニスはそういう危険性と可能性を隣り合わせで持っています。

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