良いパフォーマンスが「出る✖」→「出す〇」―メンタルトレーニング

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勝った(負けた)のは調子のせい?

調子が悪いから負けた。
調子が良ければ勝てたのに。
今日は調子が悪いから気分が乗らない。
なんだか分からないけど今日は調子がいい!なんでも入る!

こんな風に、良いパフォーマンス、成果が出せたか出せないかを、なんでも調子のせいにしてしまう選手は少なくありません。

調子が良ければ勝つ、悪ければ負ける。
これでは安定した成績は残せませんし、勝ちたいときに勝つことが難しくなります。

いや、ちょっと待って。その日の調子なんて、朝起きてコートに行って実際にボールを打つまで分からないよ。

そうお思いのあなたへ。
実はその日の調子は、メンタルトレーニングによってある程度コントロールできるのです。

本記事では、そのトレーニング手順をご紹介していきます。

調子が悪くてもできることを探す!

下記では、常に良いパフォーマンスを出すための段階的手法をご紹介していますが、その前にお伝えしておきたいことがあります。

下記手法を実践しても、何だかいまいち調子が上がらない。人間ですから当然そんな時もありますよ。

ですが、調子が悪いからスパッと負けてよいかといえば、そうではありません。
何かしら、「調子が悪いなりにできること」があるはずです。

その日どうしてもできないことを頑張っても成果は出にくいので、出来ることに集中しましょう。

最後まで粘って粘って、それでも負けたら仕方がないです。ナイスファイト!
その頑張りは経験値となり、必ず次に活きます!

負け試合で何が良くないか、それは、やれることがまだあるはずなのに、やらずに負けることです。

良いパフォーマンスは「出る×」→「出す〇」

手順①日誌をつける

まずはどんな時に良いパフォーマンスが出せているかを把握したいので、日誌をつけていきます。

項目としては特に決まりはありませんが、例として下記参考にしてください。

日常生活面
・就寝時間
・起床時間
・その日の天気
・起きた時の気持ち(どんより?ワクワク?)
・体調(ケガや疲労が溜まってない?)
・朝昼晩の食事(それぞれ何時に、何を食べたか)
競技面
・練習前、中、後の気持ち(どんより?ワクワク?)
・その気持ちの原因は何か?(練習への意欲はどれくらいあった?練習の量と質は?)
・試合の日であれば、その日の行動、思考、食べ物、過ごし方
・その時の気持ち(落ち着いていた?緊張していた?)
その日を総括
・その日の日常生活、競技生活でのココロのコンディションはどうだった?(面倒だなあ、イライラしていた、やる気が湧かなかった、気分が良かった、明日も頑張ろうと思えた。等)
・その日のパフォーマンスは良かった?悪かった?

手順②傾向を知る

日誌をつけていくと、ある傾向が見えてくると思います。

この時間に寝ると、次の日調子が良い。(逆にこの時間まで起きてると悪い。何時間寝ると良いor悪い)
〇〇を食べると調子が良い。悪い。
練習前に、〇〇をして行くと調子が良い、気分良くできる。
試合前に〇〇をすると気分が落ち着くor高められる。
最初コンディションが良くなかったが、〇〇をすると回復した。

のように、〇〇をしたら(もしくはしなかったら)調子が良いor悪いという、あなただけのパターンが何かしらあると思うので、それを把握します。

手順③仮説が正しいか確認

良いパフォーマンスが出ている日、その時の行動、思考がある程度把握できたら、それが本当にパフォーマンスに影響があるのか確認をします。

何時に寝て、起きて、何を食べて、何を考えて行動し、練習に向かったか。
試合の日であれば、何をすれば緊張しすぎず、意欲を持って、冷静に試合ができたか。

同じ流れを数日繰り返して、同じようなパフォーマンスが出れば、検証成功です。
もし違う結果になったら、部分ごとに変化をつけましょう。
寝る時間だけ変える。食べるものだけ変える。考え方を変える。など。

一気に全部変えてしまうと、何が原因で違う結果になったか把握が難しいですから、変えるなら1個1個がおススメです。

手順④ルーティン(日課)とする

どんな行動、思考をすれば良いパフォーマンスが出るか、その傾向を掴んだら、あとはルーティン化するのみです。(必要であれば修正はしてくださいね)
練習の日も、試合の日も変わらず同じ流れで行動するのです。

そうすれば、調子の波にとらわれず、いつも同じようなパフォーマンスが出るようになります。

2021年、学生No1プレーヤーと謳われる「白石光」選手も大会期間中のルーティンを持っているようです。
https://tennisclassic.jp/article/detail/2112
[Tennis Classic内記事]

良いパフォーマンスは「出る」のではなく、「出す」のです!

参考書籍

他のメンタル要素、トレーニングに関する手法は下記書籍をおススメします。

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